もし帯状疱疹と診断されたら【栄養素でどう対処する?】

もし帯状疱疹になったら栄養バックアップはコレ使う

まごめじゅん

帯状疱疹に使えそうな栄養療法ネタ、簡単まとめ。

最近、帯状疱疹になったという方が多い気がします。

この半年くらいのあいだに、知人2名(30代女性、50代男性)、以前からのクライアント2名(おふたりとも40代女性)

コロナ禍で体内免疫システムが乱れたのか、コロナ禍終焉で遊びやお出かけにと、解放感で過活動になり免疫が落ちたのか、なんなんでしょうね。良く分かりませんが。

帯状疱疹対策、個人の備忘録レベルですが簡単にまとめます。

帯状疱疹とビタミンC

免疫、感染症になったら、ビタミンCは普段の倍量で。定石ですね。

わたしだったら、使うビタミンCのタイプにバリエーションを持たせます。

まずウィルスに効くとされるのは、「Ester-C」

「Ester-C」は、エステル型のアスコルビン酸カルシウム、エステル型なのでカルボン酸が落ちて中性寄り。通常のビタミンCだと酸度がきつくて胃がシクシクする方にも、好都合なビタミンCの商品です。

通常のビタミンCと比較して、Ester-Cは白血球内に移行しやすいので、「免疫のビタミンC」などと呼ばれたりしております。

エスターCについては過去にもアップしておりました👇

あとは、リポソーム型は外せない。血中への移行も早いし、血中濃度の維持にも優れるし。

最近は一般的になってきてカプセル型もありますが、わたしは昔堅気の人間でやっぱりジェル状が好みです。こっちのほうが色白になる。効く気がする。

リポソーム型ビタミンCの効き目については、過去記事のこちらをご参考ください👇

分子栄養学をお勉強される方は、なんでリポソーム型が細胞内へ移行しやすいのか?を絶対おさえてくださいね!👇

ビタミンDと帯状疱疹

ビタミンDと免疫の関係も、言わずもがなですね。

私の個人的な統計ですが、血中ビタミンD濃度(25OHVD)が50以上だと、帯状疱疹も治りが早い。VD対策無しだとずるずる長引く。所詮n=4ですからね、有力エビデンスじゃあござんせん。

ビタミンDのさまざまな生理作用を知るほどに、ビタミンDに対する信頼感は増すばかり。

わたし自身、ビタミンDレベルを(日本人女子の一般的な)20以下に下げるなんて考えられない。そこそこのビタミンD血中濃度(25OHVD)60程度はキープしましょう。

免疫という観点のみならず、ヘルペスウィルスでやられた神経細胞の炎症をおさえたり、修復させることにもビタミンDが一役かってそう。ビタミンDの場合、遺伝子発現レベルという点がミソ。

ビタミンDは、ミクログリア細胞内で一酸化窒素合成酵素の発現を抑制することにより、中枢神経系の炎症状態を抑制し、神経萎縮や軸索脱髄の後遺症を潜在的に減少させる。ビタミンDはまた神経損傷後のミエリン鞘形成と神経回復を改善する。ビタミンDが神経成長因子の発現を誘導する。

Med Hypotheses. 2015 Oct;85(4):452-7. doi: 10.1016/j.mehy.2015.06.027. Epub 2015 Jul 2.Vitamin D is closely linked to the clinical courses of herpes zoster: From pathogenesis to complications

ビタミンDに関しては、いっぱい過去記事書いたのでテキトーに検索かけてください。一気に学びたい方はこちらの動画講座をどうぞ(コマーシャル)

ビタミンB12と帯状疱疹

神経のビタミンと言えば、ビタミンB12。

ピリピリ痛みが長引くようならビタミンB12の補充は回復の助けになるかもしれません。

2013年から2016年にかけて383人の参加者を含む4つの試験結果によると、ビタミンB12群は、プラセボ群と比較してNRSスコア(痛みの指標)が有意に低下、平均は-4.01。ビタミンB12の投与は帯状疱疹後神経痛患者の生活の質を改善し、鎮痛薬の使用者数を有意に減少させました(中程度のエビデンス)。ビタミンB12は、帯状疱疹後神経痛患者にとって補完療法となる。

2018 Dec;41:277-282. doi: 10.1016/j.ctim.2018.10.014. Epub 2018 Oct 21.
Vitamin B12 for herpetic neuralgia: A meta-analysis of randomised controlled trials

分子栄養学をお勉強する人にとっては、ビタミンB12が一番ややこしいと思う。

シアノコバラミン、メチルコバラミン、アデノシルコバラミン、ヒドロキソコバラミン、ざっと4種類のビタミンB12の形態がありますし。

一番覚えておきたいのは名前は「メチルコバラミン」、メチオニン合成酵素の補酵素がメチルコバラミン、メチレーションを回すやつですね。

個人的にはビタミンB12と甲状腺機能低下症との関係が一番リアリティ感じます。甲状腺機能低下傾向の女子、ビタミンB12不足の症状出やすいので。

オリーブリーフエキスと帯状疱疹

リジンと帯状疱疹

リジンは帯状疱疹をおさえるのに効果的と言われるアミノ酸です。

ヘルペスウイルスは増殖の際にアルギニンを必要とするようです。

アルギニンの威力を抑制するのがリジン。

リジンは必須アミノ酸ですから、EAAにも入ってます。

リジンを単体で使うのはヘルペスウィルス対策ぐらいだと思う。

アルギニンがヘルペスウィルス増殖時の栄養素かもと疑われているゆえ(確定ではない)、帯状疱疹には低アルギニン食が推奨されます。

アルギニンが多い食品は、例えばチピーナッツ、アーモンド、カシューナッツなど種モノ全般、特にピーナッツなんか飛び抜けてアルギニン多め。あと蕎麦もアルギニンリッチです。

例えば、口唇ヘルペスの再発を繰り返している方が、身体に良さそうだからとナッツを毎日食べて、十割蕎麦を好んで食べてるなら「ちょっと食事変えてみようか」とご提案を。

帯状疱疹・栄養素補充対策のまとめ

  • ビタミンC
  • ビタミンD
  • ビタミンB12
  • オリーブリーフエキス
  • リジン

ビタミンC、ビタミンD、オリーブリーフエキスは、風邪でもコロナでも、ありとあらゆる感染症において大活躍ですね。「免疫の三銃士」と呼びたい。

いざというときにも使えるし、予防的にも使える。もちろん食べ物から摂取するのが基本ですが、サプリメントとして揃えたとしても、どれも廉価な点が嬉しい。

免疫を下支えする睡眠と休養は押さえたうえで、栄養素による対策を強化する際はぜひご参考ください。

  

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