【次世代型ビタミンC・LypriCel】リポソーム型ビタミンCはなぜよく効くのか?

リポソーム型ビタミンCとは?

非常に効果が高いと評判のリポソマル型ビタミンCについてです。

リポソマル型とは、リポソーム加工をしたビタミンCということです。

リポソーム加工とは、小さな小さな粒状にナノ加工し、リン脂質で包むことで細胞に届けやすくしてあります。

細胞膜の成分もリン脂質が主成分です。

細胞膜と親和性が高いので、細胞にとって利用効率が良いというわけです。

 

リン脂質はその名の通り脂質ですから、リポソマル型ビタミンCのことを「脂溶性ビタミンC」と表現したりもします。

「脂溶性ということは油なので、脂質の消化が苦手な人はやめたほうが良くないですか?」という質問を聞いたことがあります。

リポソマル型は単なる加工法の話です。

脂もの消化が苦手だから吸収が悪いということは考えなくてもよいと思います。

 

リポソーム型ビタミンCがよく効くのはなぜ?

リポソマル型ビタミンCの効果を証明した論文です(2016年)

Liposomal-encapsulated Ascorbic Acid: Influence on Vitamin C Bioavailability and Capacity to Protect Against Ischemia–Reperfusion Injury

 

ビタミンCなし、普通のビタミンC、リポソマル型ビタミンC、それぞれ被験者11名のグループに4,000mgを投与した結果です。

ビタミンCを飲まない群が●、加工なしビタミンCが○、リポソマル型ビタミンCが▲

リポソマル型ビタミンCが一番効率よく血中濃度を高く保っています。

 

ところで、ある美容家さんのウェブサイトに「リポソマル型ビタミンCは、ビタミンC点滴と同じくらいの血中濃度になる!」と書いてあるのを見かけましたが、とんでもない間違いです。

静脈注射が「▽」です。

静脈注射と血中濃度を比較するのはお門違い。お話にならないくらい違うのが分かると思います。

 

がん治療の場合には、血中ビタミンC濃度を数10mg単位で上げなければ効きません。

胃腸が吸収可能なビタミンCのはるか向こうのレベルです。

だからガン治療は経口摂取のサプリメントじゃだめで点滴で入れるわけです。

 

ところが、抗酸化力はどうなのか?という観点でみると事情が変わってきます。

ビタミンC投与の3時間後に20分間わざと細胞にダメージを与える虚血状態にして、TBARS(酸化ストレスが強くなると濃度上昇する物質)の変化を調べたものがこちらです。

ビタミンCを飲まない群が●、加工なしビタミンCが○、リポソマル型ビタミンCが▲、静脈注射が▽

加工なしビタミンCはそこそこ抗酸化力を発揮していますが、酸化ストレスに負けてすこしTBARSが上昇。

ところが、リポソマル型はずっと酸化ストレスを抑え、4時間後まで右肩下がり。

これは静脈注射の場合とほぼ同じ動きです。

ビタミンC摂取なし群は、3時間後から酸化ストレスの影響で大きく跳ね上がっていますね。

 

より長く効果的に効くリポソーム型ビタミンC

ビタミンCは水溶性の抗酸化物質の代表選手です。

水溶性なので、血液中に溶け込んで、身体中をスイスイと隅々まで駆け巡ることが可能ですが、使われなければすぐに尿になって排泄されてしまいます。

細胞が利用したいとき(酸化ストレス時)にすぐに手に入る状態にしておくには、血中濃度を常に高く保っておかなければいけません。

 

通常、サプリメントでビタミンCを摂ったときの血中濃度は、2~3時間後をピークにあとは右肩下がり、6時間後に元にもどってしまいます。

ビタミンCに最大の抗酸化力を発揮してもらう場合は、2,3時間おきに飲んで、ダイナミックフロー状態に保つことがコツなんです。

 

ところが、リポソマル型ビタミンCの場合は、ピークを過ぎた3時間後でも十分に抗酸化力が期待できそうということです。

リポソマル型ビタミンCは、普通のビタミンCサプリメントとは違って、より長く効果的に効かせることが可能と言えます。

リポソーム型ビタミンCの代表「LypriCel」

アイハーブで一番人気のリポソマル型ビタミンCです。

LypriCel, リポソームビタミンC、 30包、 各0.2液量オンス (5.7 ml)

美容家の方が、シミによく効くとこれを絶賛しておられました。私も同意。

セメダイン状のドロドロです。味はクソ不味い、私は慣れてるので平気ですけど。笑

加工上アルコールを使用するので、ツンとしたアルコール臭がありますが、少し置いておくと揮発するレベルです。

味が苦手な人やお子さんには、少量の水かジュースに入れて、水分と一緒に一気飲みすると良いようです。

 

例えば、風邪のひき始めにビタミンCで風邪菌をやっつけようとする場合。

昼間は数時間おきにビタミンCを飲むことが可能ですが、睡眠中は血中濃度が下がります。

風邪でビタミンCを頻回摂取する日中は、喉のいがらっぽさや鼻水が抑えられても、朝起きると症状が戻ってしまうことがあります。

睡眠中に血中ビタミンC濃度が下がって、免疫細胞の白血球が戦う元気がなくなったせいですね。

 

通常のビタミンCは食後が理想的(ビタミンCはGLUT1を介して細胞に入るのでインスリンが少量分泌された方が利用効率が良い、また、食事で摂取するポリフェノールと同時に摂ったほうが血中濃度を保ちやすい)

ですが、リポソマル型ビタミンCは空腹時のほうが効果的とされます。

 

値段が高いとか、味が不味いとか、いろいろ文句はありますが、寝る前の空腹時に飲むにはリポセル最高なんじゃないの?ということで私はリピート中です。

 

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