細胞膜とマヨネーズの共通点は何でしょう?
細胞膜とマヨネーズの共通点を30文字以内で述べなさい(10点)
細胞膜とマヨネーズの共通点は何かご存じででしょうか?
分子栄養学実践講座でお勉強される方なら、即答必須ですぜ。
答えは、そう。
「リン脂質」です。
リン脂質とは、脂質の一種です。
リン脂質は、親水性(お水と仲良し)の部分と、疎水性(油、水と仲が悪い)部分の両方を持ちます。
マヨネーズのリン脂質
親水性と、疎水性の部分、両方を持つというリン脂質の特性が活かされているのがマヨネーズ
マヨネーズの中には、リン脂質でくるまれた油の粒が入っています。
上記の図では、分かりやすく「水」と表記しましたが、正確には「お酢」ですね。
マヨネーズは、卵黄に入っているリン脂質の力で、お酢の中に油を小さいツブツブで閉じ込めているのです。
細胞膜のリン脂質
細胞膜は油の外壁です。
細胞の中身はお水、外側もお水。
リン脂質の構造上の特徴を活かして、油の壁を作って細胞の外と中を分けています。
油がサンドイッチされたかっこう。
これをリン脂質の「脂質二重層」と言います。
このリン脂質で出来た細胞膜、どれくらいの厚さか想像できます?
細胞の直径を10メートルとすると、リン脂質で出来た細胞膜の厚さはわずか1センチメートルです。
(参考記事↓)
バターのリン脂質
ついでに言いますと、バターはマヨネーズの逆です。
油の中に、小さな水の粒を包んだリン脂質のボールが存在しています。
この水分を、加熱して飛ばしたものが「ギー」です。
インドなど高温な気候の国では、バターを加熱して水分を飛ばして保存性を高めたわけです。
細菌は水分に繁殖しますからね。民間の知恵です。
細胞膜のリン脂質・まとめ
細胞膜がリン脂質の二重層であるという事実は、分子栄養学では非常に重要になる基礎の基礎です。
この油の種類が何かによって、細胞膜の状態、クオリティが決まるのです。
細胞膜のリン脂質の中に含まれている脂肪酸の種類がアラキドン酸になると、痛みや発熱の元となります。(参考記事↓)
細胞膜がリン脂質の油のサンドイッチ状ということが分かると、なぜリポゾーム型の加工をしたサプリメントが良く効くか?と言う理由が理解できます。(参考記事↓)
細胞膜とマヨネーズとバター共通点、それは「リン脂質」というおはなしでした。
小さな化学と科学が分子栄養学には詰まっております。
みなさんも楽しくお勉強してくださいね😊
今日のまとめ
細胞膜もマヨネーズも「リン脂質」が構造の決め手