【分子栄養学とがん治療】がん治療はなぜ難しいのか

がん治療はなぜ難しいのか

私が参加しております「臨床分子栄養医学研究会」の講座、今回はたいへん刺激的な内容だったの少しだけご紹介します。

がんの標準治療である抗がん剤ですが、治る確率としては 6~7% だそうです。

がん細胞とはマフィアの親玉みたいな「がん幹細胞」が存在しており、この「がん幹細胞」が「がん細胞」を増殖させています。

 

CTでは消えたかに見えた「がん」が、また再発するのは、この幹細胞が生きてるためです。

マフィアの組織をやっつけるのに、下っ端のチンピラや構成員を一掃したとしても無駄で、親分が残っているとまた勢力を広げてくるわけですな。

ちなみに、夢のがん治療法のように言われている「高濃度ビタミンC点滴」も、効果があるのは3%程度だそうで、がん治療の厳しい現実がうかがえます。

抗がん剤はなぜ効かない?

抗がん剤は、効く時は劇的に効くとのこと(だから標準治療なわけですが)

しかしながら、がん細胞の個性というか、それぞれのがん細胞によって効くものと効かないものがある。

つまり、効くか効かないかはギャンブル。

 

放射線治療や抗がん剤でゲノム変異がおきてしまい、かえってがんが悪化するリスクもあるらしく、

米国では「抗がん剤は増がん剤である」という発表もあるほど。

結局のところ、他に治療法が確立されてないから、ギャンブルだとしてもやってみるのが筋っていう感じなんでしょうか。

 

サプリメントでがんを治す方法とは?

今回、実際に現場でサプリメントを使い、がん治療にたくさんの実績を残しているドクターのお話を伺う機会に恵まれました。

 

具体的な方法ですが、まず「アポトーシスアンチセンス」でガンの活力を一時的に押さえます。

「アポトーシス」とは細胞の自然死、「アンチセンス」とは遺伝子の発現を抑える治療のことです。

 

遺伝子はただの設計図です。設計図通りに組み立てられるかは、また別の話。

がん細胞の遺伝子があったとしても、その組み立てを阻止すれば、がん細胞は増えないわけですね。

つまり「アポトーシスアンチセンス」とは、がんの遺伝子に作用して、がん細胞を増殖させない治療法のこと。

 

アンチセス治療は他の正常な細胞には影響を与えませんから、リスクが少ないとされているようですが、がん幹細胞を消滅させるわけではありません。

しかも、1回のアンチセンス治療で、効果が持続するのは6か月間だけ。

アンチセンスで、がん細胞が活力を失っているこの6か月間の間に、抗腫瘍サプリメント免疫系サプリメントを投与、がん細胞を追いつめていくという手法だそうです。

 

ここで大事なことは、がん細胞には個性があるということです。

抗腫瘍成分が、効くものと効かないものがある。

ですので、がん細胞がどのような抗腫瘍成分に感受性があるのかを事前に検査をしておきます。

これは海外の検査機関へ送って調べる(日本にはないのでしょうか?)

検査で判明した感受性の高い成分を、複数を組み合わせて治療していくとのこと。

 

抗腫瘍サプリメントは、我々も知っているものがいくつもありました。

私がリーキーガット対策に毎晩飲んでいる「ケルセチン」も大関クラスの実力者とのことで「おお!」となりました。

私はケルセチンで鼻炎が治ってしまったので、いまだにしつこく毎晩飲んでます。

 

他にも「なぜ効くのか分からない」が、やたら治療成績の良い抗腫瘍成分というのがありました。

我々の身近にある、とある食品から抽出されたサプリメントなんですが、これはあえて公開しません。

公開するとそのサプリメントで自己流でやっちゃう人が出てきそうなんで。

当たり前ですが、治療は簡単ではありません。

抗腫瘍成分は効果的に使わないと、がん細胞がかえって抵抗性をもってしまうこともあるらしいので、ドクターによるさじ加減が重要です。

口頭だと微妙なニュアンスもお伝え出来ますが、文字で伝えるには限界があるので、興味のある方は直接お会いした際にでもお声がけくださいませ。

 

分子栄養学に基づいた栄養状態の改善は必須

抗腫瘍サプリメントと合わせて、免疫改善も同時に行う必要があります。

免疫系をいかに改善するかですが、これは分子栄養学に基づいた栄養状態の改善が必須とのこと。

 

結局のところ、がんとは免疫系の破綻で起きているので、がん細胞を叩きつつ免疫を正常化しなければならない、

免疫を正常化するには栄養状態の改善が必須ということです。

 

「栄養改善サプリメント」+「免疫系サプリメント」+「抗腫瘍サプリメント」

まるでアベノミクスのようですが、これががん治療の3本の矢であります。

 

栄養素の不足状態は個々人により違います。

しかし、ほとんどのがん患者で重要になってくるのがビタミンDとのこと。

 

ビタミンDが免疫正常化に関与しているという論文、本当にたくさんありますからね。

当サイトでも、ここ★とか、ここ★とか、ここ★とか、めちゃくちゃネタが多くていっぱい書いてます。

 

通常は1日5,000IUですが、1日あたり8,000IU以上の投与だと定期的に血中濃度をモニターしつつ入れていくそうです。

がん治療のためには、血中ビタミンD濃度(25-OH-VD)を、100ng以上上げておくことが望ましいとのこと。

 

毎日5,000IUのビタミンDサプリを飲んでる私が、前回の検査で 60.7ngでした。

ビタミンDサプリを飲んでないときは 20 ng でした。

個別のコンサルでは、血中ビタミンD濃度を検査可能なクリニックをご紹介しております。

こういったレポートに触れる機会が多いので、ご自身のビタミンD濃度って絶対知っておいた方がよいと思うからです。

 

検査すると分かるのですが、ほとんどの方が 20~30ng で不足状態です。

脂溶性のビタミンって、そこそこ血中に反映されてくるまでに時間がかかります。

私が、20 ngから 60.7ngまで上げるのに2年以上かかってます。

風邪にもインフルエンザ予防にも、ビタミンDは飲んでおいて損はないわけですが、がん治療専門医においてもこれだけ強調されるわけですから、ますます飲んどけよって言いたくなるわけです。

印象に残った医師の言葉

こういったサプリメントによるがん治療は一般的には認められていません。

今回の講演されたドクターも、自身のやりたい治療のためフリーター医師となり、治療方法をやらせてもらえるクリニックを探したそう。

 

この生き方の貫き具合が、個人的にツボなんですが(笑)、ほかにもたくさん印象的なことばがありましたので、備忘録的に書いておきます。


「がんは叩いてばかりでは延命効果のみ」

「栄養の過不足を整えずしてがんと戦うことは出来ない」

「原点に立ち返り、免疫系の破綻が改善しなければ、がんは最終的には治らない」

「治せない病気を治すのは内科医の夢」

「完治例が見たい!それも、安く、早く、楽に!」

 

いやはや素晴らしい。

がんの代替治療はとかく怪しげなものが多く、実際に「ただのお金儲け?」と思われるものもあります。

そういったドクターに限って、宣伝上手で、本を出版したり、メディア戦略に長けていたり。

結局、そういったドクターが「目立つ」のです。

でも、こういった草の根的に活動されているドクターがいるのも事実。

とても真摯に、真正面から患者と向き合っていらっしゃいます。

そして実際に治療効果を上げている。

いまだ試行錯誤の部分はあるようですが、多くの実績を残していらっしゃいます。

写真掲載はNGとのことで、ここでお見せ出来ないのが残念!

 

こういった実際の、現場のドクターの講演を聞くことが出来ると、本当に分子栄養学に出会ってよかったなあと思います。

ちょっとコマーシャルになってしまいますが、分子栄養学って何?って人はぜひワタクシのセミナーにお越しくださいませ、

ぜひお待ちしております!

 

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