花粉症・アレルギー克服にお勧めの食べ物ベスト3

花粉症・アレルギー克服にお勧めの食べ物ベスト3

栄養で花粉症が改善したという報告は多い。かく言う私もその一人。

念のため、シーズン初めに薬を用意しておくが、実際に服用するのは週一程度でコントロールできている。

生まれてこのかたアレルギー体質で、薬無しじゃ過ごせませんでしたから、ここ数年の克服ぶりは自分史上かなりの快挙。

2016年(2年前)は、ケルセチン、ビタミンD、EPAで対策してました。懐かしい記事▼

 

現在は、ケルセチン+ビタミンD(5,000IU/1日)を続けています。

効果と継続性を考慮すると、ほぼパーフェクトな組み合わせです。

サプリ関係でもいろいろと試行錯誤しましたが、今回は食事関係で花粉症の季節に意識して食べたい3つをピンポイントでピックアップしてみます。

【花粉症に効く食べ物】その1 レンコン

アレルギーや抗炎症作用を有する食品は山ほどありますが、総合点でレンコン押しです。

レンコンを摩り下ろすと粘りが出ます。レンコンのネバネバ成分は、ムシレージ(mucilage)

粘膜保護作用に優れ、胃腸粘膜を保護。リーキーガット修復にもよろしい。最近ではドライアイ用の目薬にも配合されています。

レンコンのポリフェノール「タンニン」はヒスタミン放出を抑制する効果があるので、アレルギーにはダイレクトに効く。

薬膳の世界では、レンコンは咳を鎮める効果があるとか。

風邪をひいたらレンコンの摩り下ろしを温めて飲むという民間療法もあります。

レンコンの粘膜保護作用と抗炎症作用なんでしょうね。

 

地味なところではビタミンCも豊富です。

レンコンのビタミンCは、ジャガイモと一緒ででんぷん質に保護された形なので熱に強い。つまり加熱調理しても損失が少ない。

豊富なポリフェノール類と同時に摂ることになるので、血中濃度を保ちやすい。

サプリメントでビタミンCを摂るのとはちょっと比較にならないメリットがあるんですな。

食物繊維も自然に摂れるので、腸内の酪酸菌も喜んで短鎖脂肪酸(アレルギーを抑制する)を産生してくれることでしょう。

 

強いて難をあげれば、レクチンが多いのですが、レンコンのレクチンは茄子やトマトのレクチンと違って毒性を問題にするレベルではなく、逆に免疫強化作用があると言われているくらいです。

よってちゃんと加熱して食べればリーキーガット、FODMAP食の方にも問題ないと思われます。

 

レンコン押しな理由は調理のしやすさにあります。

切って焼くだけで美味しいし、摩り下ろして味噌汁にしてもよいし。

私はスライスして油で焼いただけのレンコンが好きです。

味付けは塩とアオサ。

洗ったレンコンを切って多めの油で両面焼きます、仕上げに塩、アオサをふって出来上がりです。

青のりでも美味しいですが、マグネシウム含有量が半端ねえのでアオサ推奨。

歯ごたえがサクサクと気持ちよいので、夫曰く「スナック菓子みたいな感じで美味しい」だそうです。

 

【花粉症に効く食べ物】その2.カレー

以前からスパイスの抗炎症作用には個人的に着目しています。

クルクミンはその代表です。

腸粘膜の抗炎症を考えるときに、第一候補はグルタミンなわけですが、自閉症や発達障害、メンタル系に問題がある場合はグルタミンが使えないことがある。

その場合に使用するのが、ベルベリン、ケルセチン、クルクミンの3兄弟です。

 

ベルベリンは百草丸に含まれる生薬コウボクの主成分です。

ケルセチンは私が溺愛する抗炎症作用の強い成分。ケルセチンサプリには毎日お世話になってます。

クルクミンはカレーの主役スパイスであるターメリックの主成分です。

 

クルクミンに関する文献は山ほどあります。

抗がん、抗アレルギー、抗酸化、メタボ、鬱、高脂血症、etc.

あれに良い、これに良いと、調べれば無尽蔵に出てくるので掲載省略。

 

昨年、ある一本の論文がメディアに紹介されました。これです↓

健康食品「ウコン」(ターメリック)には薬効はないことが判明

ちょっと偏向報道でむかついたので反論します。

 

ここで取り上げているのはこちらの論文です。

The Essential Medicinal Chemistry of Curcumin.

論点は2つあって、クルクミンは不安定なので他の物質と反応しやすい、つまり実験がクルクミンの効果を正しく反映しているとは限らない、

もう一つは、そもそもクルクミンは腸からの吸収性が悪いので、クルクミンに薬理効果を求めるなら工夫しないといけないよね、という論調なんです。

「クルクミンは効かない」なんて言ってないじゃん!

 

確かにクルクミンは吸収性が悪いです。

それはなにもクルクミンに限ったことではありません。

 

もともと人間の身体というのは、タンパク質、脂質、炭水化物という3つのエネルギー源となる栄養素以外は、ダイレクトに吸収しない仕組みになっています。

だって、変なものが入ってきて、勝手に生体システム狂わせたらたいへんですから。

その代わり、腸粘膜で「抱合」という方法で吸収します。

身体に侵入を許すなら、いったん無害な形になっていただきましょうと、グルクロン酸や硫酸でラッピングするんです。

 

問題は抱合されると元の薬理効果がなくなる点です。

無害な形になるということは、作用する力を失うということです。

 

ところが、食事で得られる成分はクルクミンだけではありません。

その他たくさんのポリフェノール類や成分が一緒に腸粘膜を通過します。

その際に、クルクミンと一緒になることで抱合を免れたり、抱合されたものが脱抱合を受けたりします。

 

代表的なものが黒コショウのピペリンです。

クルクミンと一緒に摂ることで、クルクミンの効果が数倍に跳ね上がることが分かっています。

これは何を意味するかというと、カレーのように複数のスパイスでミックスすることに意味があるということです。

多種多品目な食品と一緒に食べることで効果を発揮するわけで、単一の成分を抽出して試験管の中で実験するのとは意味合いが違います。

 

こういった考えは、漢方にも通じます。

単体で薬効が認められた成分を取り出し、それのみでお薬とするよりは、自然に近い形で複数をミックスすることで効果が得られるという、実によく出来た人体の仕組みです。

 

カレーの抗炎症作用、バカにできません。

但し、注意したいのは市販のカレールーにはトランス脂肪酸が多く、場合によってはブドウ糖果糖なんかも含まれています。

トランス脂肪酸の摂取量が増えてしまっては、アレルギーには逆効果です。

 

ここはぜひカレー粉でカレーを食していただきたい。

料理初心者にカレー粉でカレーを作るにはハードルが高いと思います。

そんな場合にはドライカレーがお勧めです。

ひき肉とカレー粉、玉ねぎなどの野菜を炒めるだけで美味しくできます。

外食の際も、ココイチのカレーはNGです、ぜひ本物のインドカレーを選択してくだい。

 

【花粉症に効く食べ物】その3.フキ

フキには抗アレルギー、抗ヒスタミン作用があります。

去年も記事に書きました▼

昨年もせっせとフキを食べたわけですが、そのせいか花粉症はほぼゼロで過ごすことができました。

下ゆでした筋とりが面倒なのが難点ですけどね。

タケノコと同じで春限定の作業なので、今年も楽しみながら味わいたいと思います。

 

以上、この時期に積極的に食べたい食品3つを上げてみました。

カレー(カレールーは非推奨)、レンコンあたりは取り入れやすいと思います。

フキはハードルが高いかもしれませんが、居酒屋でメニューにあればぜひご注文を。

どうぞご参考ください。

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