ランニングする人が注意したい溶血

スポーツする人に起こりやすい溶血性貧血

一口に貧血と言ってもいろいろあります。

例えば、、

30代、男性、マラソン好きの方のデータです。

ご覧のとおり、一般的な基準で判断すれば、

血色素(ヘモグロビン・Hgb)も15以上

ヘマトクリット(Ht)46以上。

男性らしい、なかなか立派な数値です。

 

ところが、この方、

赤血球にある問題があります。

それは・・・・、

 

赤血球が壊れる「溶血」とは?

実はこの方、

間接ビリルビンが 1.1 とお高めです。

他にも、

血清鉄 186

UIBC(不飽和鉄結合能) 125

この情報が何を物語るのか?

はい、分子栄養学を勉強された方ならもうお分かりですよね。

間接ビリルビンの上昇、血清鉄の上昇、UIBCの低下。

これは「溶血」です。

 

赤血球の寿命は120日です、

ところが、ランニングなど激しい運動をする方は着地の衝撃で、赤血球が壊れることがあります。

120日の寿命を迎える前に、赤血球がお亡くなりになっているわけです。

 

赤血球が壊れやすくなる原因ですが、まずは赤血球の細胞膜が弱くなっていることを推測します。

そこで、コレステロール値を確認します。

総コレステロール 184

あまり良い数値とは言えません。

細胞膜が弱くなっていることが推測されます。

激しい運動による活性酸素に対する抗酸化力も不足しているのでしょう。

 

ということで、この方にはランニングよりも

ヨガや筋トレなど、着地の衝撃負荷が少ないものをお勧めした次第です。

 

溶血の原因について

本来、溶血性貧血とは自己免疫疾患の一つですが、

細胞膜が弱くなって起こる、いわゆる広義での「溶血」という状態はよくおこります。

 

原因は

  1. 酸化ストレスに対する抗酸化力が弱い
  2. 細胞膜が原料(タンパク質・脂質)不足で弱い
  3. 激しい運動(着地の衝撃)で赤血球が壊れる

といったところです。

 

今回は、3. の着地衝撃の例を取り上げました。

「30代男性、会社員、一人暮らし」なんかに多いタイプで、

食事の知識がないのに意識だけは高く、

普段は昼食にラーメン、夜はチューハイと枝豆ぐらいしか食べてないのに、

イケてるサラリーマン目指して、急にランニングなど始める人なんかにありがちです。

 

ちなみにこの男性、腹回りを気にして走り始めたが、

仕事が終わって食べる暇がないのでカロリーメイトが常食だったそう。

カロリーメイトなんて、トランス脂肪酸の塊ですからねえ。

細胞膜はどんどん弱くなりますよ。

ということで、カロリーメイトは撤廃していただきました。

 

データを見れば、その方のライフスタイルがよく見えてきます。

ご自身にあった食事、栄養、運動でバランスを取ってもらいたいと思います。

 

溶血に関してはこちらでも詳しく書きましたのでご参考ください↓

【栄養療法】溶血(ようけつ)がある場合に必要な栄養素とその判断について | ビタミンアカデミー
栄養療法で言う「溶血がある」状態とは? 溶血性貧血とは、赤血球の寿命が短いために起こる貧血のことです。 通常120日程度と言われる赤血球が、なんらかの原因で10日ぐらいで壊されるので、赤血球量がどんどん減って貧血になる状態。 そこまでいったら病院行って専門医の治療が必要ですが、栄養療法でいう「溶血」は、いわゆる「未病」の状態の診ていて、特定の栄養素の過不足を見ていきます。 数値的にいうと、 ・間接

 

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