「おやつ=甘いもの」の図式を捨てましょう

思った以上に深刻だった「質的な栄養不足」

個別のご相談は、主に体調管理の方法とお食事の指導をしています。

みなさん共通して言えることは、「食べてるようで全く食べてない」です。

お食事内容をヒアリングするのですが、朝はごはんとお味噌汁、お昼はスパゲッティ、夜は飲み会だったので居酒屋のおつまみを少々、そんな方ばかり。

この食事内容だと、今感じていらっしゃる体調不良は当然の結果ですよと言うしかありません。

私のブログ読者である時点で、かなり栄養に関する知識が多いと思ってましたが、現実はトホホ・・です。。

質的な栄養不足がひどく、体質とか遺伝とか、それ以前のはなしやん!とツッコミたくなることばかり。

体調不良を訴える方の8割は「そもそも食べてない」のです。

じゃあ、何を食べているかというと、炭水化物はバッチリ豊富、コーヒーもほぼ毎日、おやつは喜んでいただきますと、栄養学的には「三重苦」の世界であります。

これが、30代、40代で慢性疲労や体調不良、スタミナ不足を感じてご相談にいらっしゃる方、ほとんどに共通することです。

最も大切な栄養「アミノ酸=タンパク質」

植物は光合成で栄養を作り出す「独立栄養生物」ですが、人間は栄養を他の生物、植物に依存しなければ生きていけない「従属栄養生物」です。

人間の身体の血となり肉となる、最も大切な栄養、それが「アミノ酸=タンパク質」です。

まずはこのたんぱく質不足を、どう解消するかにフォーカスしていきます。

それぞれのライフスタイルに応じて、できることが変わってきます。

無理をせず、ストレスにならないよう、タンパク質摂取を増やす方法を一緒に探っていくしかありません。

 

 

「おやつ=甘いもの」の図式を捨てましょう

まずは「おやつ=甘いもの」の図式を捨ててもらいます。

「おやつに焼き鳥を食べてください。」と言うと、みなさん「えー!!」という反応をされます。

 

いやいや、もともと「おやつ」に甘いものという考え、誰が決めたのでしょうか。

1日に必要なたんぱく質は最低でも50g、理想的には70gは食べてほしい。

だけど、タンパク質の消化には負担がかかります。

朝、昼、夜、三回の食事ではタンパク質の量も消化も追いつかない、そこで「おやつ」としてタンパク質を食べるのです。

 

例えば、私の今日のおやつはイカでした。昨日の晩御飯の残りです。

バターで炒めてナンプラーと塩コショウで味付けした簡単イカ焼き、今これを書きながら食べてます。笑

働いている頃は、コンビニでファミチキを買ったり、紀文の豆腐そうめん、おでんの厚揚げや卵を買って食べていました。

ナッツ、チーズも選択肢としてはアリですが、ナッツはカビ毒の問題があり、チーズはマグネシウム不足に拍車がかかりますので、控えめにしていました。

乳製品のマグネシウムバランスについてはこちらをご参考ください▼

【牛乳あぶない説は本当?】乳製品をおすすめ出来ない分子栄養学的な理由 | ビタミンアカデミー
乳製品を常食することの分子栄養学的危険性、それはマグネシウム不足です。牛乳、チーズ、ヨーグルト、どれも添加物が少なくて、高たんぱく質なのですが、カルシウム対マグネシウムの比率が著しく悪い。 マグネシウム不足はミトコンドリア機能を低下させます。 糖質制限の際にも十分注意してください。

プロテインが飲める人(消化に重くない人)ならプロテインでもよいと思います。

どうしても甘いものが欲しいときは「魚肉ソーセージ」、甘味料が入っているので甘さを強く感じます。添加物はひどいけどクッキーやチョコレートを食べるよりはまだマシです。

「おやつ」はタンパク質の分散摂取の貴重な機会、けっして「甘いもの」を食べる時間ではありませんよ。

食習慣が身体を作り人生を作る

人生は習慣で成り立っています。

「食習慣」を変えることは「習慣」を変えるということです。

習慣を変えることは人生を変えること。

今まで何十年とかけて自らの体調不良を、自らの食習慣で作り出してきたわけですから、そうそう簡単には変わりません。

けっこう’重い’話になってしまうのですが、周りを見ていますと、「食習慣=人生そのもの」と言えるなあと思います。

 

でも考え方によっては、

「食べるものを変えるだけで人生が好転する」

とも言えるわけです。

食事は1日3回もチャンスがあります。

人間は1日3回も「変わるきっかけ」に恵まれているわけです。

何から始めてよいのかわからない方、「おやつに甘いもの」という概念を捨てることから始めてみてはいかがでしょう?

 

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