性欲と副腎疲労の関係
ちゃんとエッチな気持ちになるかどうか、これは副腎疲労を確認するうえで、割と重要なチェック項目だったりします。
理由は簡単で、性欲系ホルモン(テストステロンやエストロゲン)は、ストレスホルモンのコルチゾールと原料を共有しているためです。
性ホルモンも、ストレスホルモンも原料は同じコレステロールです。
ホルモンの合成経路をかなり簡略化して書いてみました。(実際はもっと複雑極まりないです)
常時ストレスに晒されると、原料のコレステロールがコルチゾール合成に全部もって行かれるので、結果的に性ホルモンには原料が回ってこなくなります。こんな感じ。
ストレス負荷が大きくなると、性欲どころじゃなくなりますからね。
これは経験上よくわかるかと思います。
性欲とコレステロールの関係
また、重要なのは原料のコレステロールそのものです。
体内で合成されるコレステロールは、1日に1gから1.5g、食物から摂っているのが0.3g程度。
つまり、コレステロールのほとんどが体内、主に肝臓で合成されています。
肝細胞はATP(エネルギー)の大食い臓器です。
タンパク質合成、解毒、胆汁の生成、エネルギーの貯蔵など、肝臓はとにかく仕事が多いので、大量にエネルギーが必要なんですな。
細胞のエネルギー工場であるミトコンドリアが正常でないと、当然コレステロールの合成は低下するので、原料不足になります。
検査データと身体つき、普段の食事内容から推測して、コレステロールが妙に低い場合、性欲があるかどうかを確認して「あんまりエッチな気持ちになれない」となれば、原料不足で性ホルモン自体が不足している可能性大だし、反対にコレステロールが妙に高い場合は、代謝のどこかでコケてて、原料があっても使えてない人だったりします。
コレステロールの重要性についてはこちらもご参照ください▼
【コレステロールの大事な5つの役割】まとめ | ビタミンアカデミー
もともと淡白なタイプって人もいるのでしょうけど、人間が生物である限りは「性欲があること」が正常なので、たとえ何歳であろうとエッチな気持ちになるかどうかは、コレステロール代謝を確認するうえでかなり重要です。
ですので、副腎疲労の相談なのに「エッチな気分になります?」と聞くのは、口説いているわけじゃないですのであしからず。