【花粉症対策】ケルセチンの抗アレルギー効果をまとめてみた

花粉症対策としてのケルセチン

まごめじゅん

花粉症、手軽に対策するものを何か一つだけピックアップするとしたら絶対ケルセチン押しです。

ケルセチンはブロッコリーやリンゴ、玉ねぎなどに含まれる抗酸化フラボノイド。

抗炎症や免疫機能の調整などがよく知られています。

動物実験レベルではありますが、ケルセチンは花粉症対策として役立つのではないか?とされるレポートをいくつか抜粋します。

ケルセチンはマスト細胞がヒスタミンを放出することを阻害する。ロイコトリエンやプロスタグランジンなどの炎症性物質を減らす

Overviews of Biological Importance of Quercetin: A Bioactive Flavonoid, doi: 10.4103/0973-7847.194044

ケルセチンが鼻粘膜のヒスタミンH1受容体の遺伝子 (H1R) の発現を抑制している

Quercetin inhibits transcriptional up-regulation of histamine H1 receptor via suppressing protein kinase C-δ/extracellular signal-regulated kinase/poly(ADP-ribose) polymerase-1 signaling pathway in HeLa cells, doi: 10.1016/j.intimp.2012.12.030. Epub 2013 Jan 16.

ケルセチンはTh1/Th2バランスを改善し、IgE抗体の形成を抑制する。ケルセチンの抗炎症および免疫調節特性があり、アレルギー性鼻炎、およびアナフィラキシー反応の治療に利用できる可能性。

Quercetin and Its Anti-Allergic Immune Response, doi: 10.3390/molecules21050623.

花粉症のようなアレルギー症状は、T1細胞とT2細胞のアンバランスがありますが、ケルセチンはT1/T2を遺伝子レベルで調整してる。もしT2細胞が暴走しても、その先でマスト細胞がヒスタミンを放出するのも抑制してくれる。IgE抗体がつくられるのも抑制してくれる。さらに、ヒスタミンの受容体が作られるを抑制している可能性が大。

ケルセチンは多方面で抗アレルギーに作用しているので、まさに花粉症のためのポリフェノールだなと、調べるたびに思い入れが強くなります。

天然の抗ヒスタミン薬、それがケルセチン。

リーキーガット対策、コロナ対策としてのケルセチン

もともと、ケルセチンと出会ったのはリーキーガットをなんとかしようとあがいていた時でした。2016年当時の記事。懐かしいな。

わたしにとっては懐かしい投稿記事

その後、コロナ騒動が始まり、ケルセチンがコロナ対策として有効というニュースが流れます。

ケルセチンが亜鉛を細胞内に取り込まれるのをサポートする「亜鉛の運び屋」という役割があるのを知りました。

ケルセチンは亜鉛イオノフォア

こうして私はケルセチン愛を深めていき、以降我が家のサプリセレクションから切らしたことはありません。

ケルセチンはブロメラインとペアだと吸収率がアップ

ケルセチンをどう摂るか

ケルセチン用に玉ねぎの皮を粉末にしたものが販売されているのですが、普段の食事に栄養補助として召し上がる場合はそちらが良いと思います。

サプリの場合は注意点があります。ケルセチンは腸での吸収率が良くない。てか悪い。

より積極的に花粉症への効果を試すのなら、消化酵素ブロメラインと一緒に摂ると、吸収率が飛躍的にあがるとされてますので、サプリ系なら「with bromelain」と表記があるものをセレクト。いまどきほとんどの製品はブロメライン入りですけどね、念のためチェック。

ケルセチンサプリ、今まで3社をジプシーしましたが、どこも大差ありません。

カプセルから外してペロリを舐めてみて比べてみたけど、全く違いが分からない。もしかしたら原材料を卸しているのは1社かもね。

カプセルから外してプロテインやスムージーに入れてしまうことも

こんなにすごいケルセチンなのに、なぜか日本では知名度がいまいちなことが不思議。日本製のケルセチンサプリもあるのですが、かなりお値段が高い。競合がいないせいでしょうか。

ケルセチン豊富な食品は、玉ねぎ、緑茶、リンゴ、ゴボウなど

ちなみに、農畜産業振興機構のコラムでは、ケルセチンの認知機能改善の効果を紹介しています。そちらによると、ケルセチン摂取源は圧倒的に玉ねぎ。次点が緑茶だそうです。

野菜の機能性研究~たまねぎのケルセチンによる認知機能改善の可能性~(野菜情報 2018年3月号)

  

数あるポリフェノール類のなかで、トップ3に入るお気に入りのケルセチン。「緑茶にカテキン」くらいな感覚で、「ケルセチンが多いらしいねー」と会話が飛び交うくらい、知名度が上がるのを願っております。

  

まとめ

  • ケルセチンは玉ねぎ、緑茶、ゴボウなどに多いポリフェノール
  • ケルセチンは抗アレルギー作用、抗炎症作用に優れる

  

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