亜鉛+ケルセチンがコロナウィルス増殖を抑制する仕組み

亜鉛+ケルセチンがコロナウィルス増殖を抑制する

亜鉛+ケルセチンが
コロナウィルスに効果あり
というニュースを調べてみました。

 

2010年、亜鉛がコロナウィルスの
RNA依存性RNAポリメラーゼの
働きを阻止する効果が高いと
オランダのライデン大学
ウィルス研究所が発表してます。

Zn(2+) inhibits coronavirus and arterivirus RNA polymerase activity in vitro and zinc ionophores block the replication of these viruses in cell culture.

RNA依存性RNAポリメラーゼとは
ウィルスが細胞内で増殖するとき
に使う酵素のこと。

コロナウィルスが細胞内に
侵入しても、細胞内の
亜鉛濃度が濃ければ、
増殖できないことが
分かっていました。

 

じゃあ「亜鉛だ!」
と単純に考えたくなりますが、

腸管から吸収された亜鉛が
細胞内に入れるかどうかは
また別のハナシなのです。

どうやったら亜鉛を効果的に
細胞内に届けることが出来るか?

 

そこで考えたのが、
特定のミネラルを細胞内に
取りこむ脂溶性物質の
イオノフォアという成分。

イノフォアは、
亜鉛イオンとくっついて
細胞膜を通過できます。

 

マラリアの治療薬である
クロロキン」が、亜鉛の
イオノフォアだということが
2014年にわかっていました。

Chloroquine Is a Zinc Ionophore

 

そこで、韓国の病院が
クロロキンに似た
ヒドロキシクロロキン
(リウマチ治療薬)
を使ってみたところ、
コロナ患者の回復が早かった!
といういきさつがあった模様。

韓国の感染者は、
9000人越えですが、
死亡者数が他国を比べて
低く抑えられているのが
分かります。
(ソース:Wiki、2020年3月28日17時時点)

 

中国でも1日2回500㎎の
クロロキンの投与が推奨
されているようです。

今月の12日付、
題名が[ ]付きなので、
正式な論文(?)という
わけではなく中国内で
発表された記事のもよう。

[Expert consensus on chloroquine phosphate for the treatment of novel coronavirus pneumonia].

 

そこで、このクロロキンに
代わる亜鉛イオノフォアが
なにか無いか?と
探してみたところ、
「ケルセチン」
緑茶の成分である
「エピガロカテキン」
その役割をはたすと、
スペイン大学が2014年に
発見していました。

Zinc Ionophore Activity of Quercetin and Epigallocatechin-gallate: From Hepa 1-6 Cells to a Liposome Model

これが今回の一連の流れのようですね。

ケルセチン、緑茶、亜鉛をどう摂るか?

ケルセチンはリーキーガット
アレルギーの改善に効果的な
玉ねぎの皮に多く含まれる
ポリフェノール。

私自身は2016年から飲んでます。
花粉症の症状が激減したので、
個人的にケルセチンは押しの一品です。
(下記参照↓)

ケルセチンはリンゴの皮や
野菜類にも含まれますが、
もともと吸収性が良くない。
亜鉛のイオノフォア的役割を
求めるならサプリ一択です。

 

緑茶に含まれる
エピガロカテキン(EGCG)も
亜鉛のイオノフォアとしての
働きが強いとのことですが、

カテキンにはいくつか種類があり、
このカテキン(EGCG)は
温度が低いと抽出されないらしく、
もっとも抽出されるのは
70℃~80℃とのこと。

水出し茶はNGで、一般的な
緑茶を美味しくする温度が
一番良いということになりますね。

 

「ケルセチンて美味しいのかにゃ?」

 

亜鉛は腸管からの吸収が
難しいミネラルの一つです。

亜鉛をサプリで摂っても、
なかなか血清亜鉛が上昇しない、
ALPも反応しないというケース
よーーーーく遭遇します。

多くは腸のディスバイオシスか
胃酸の分泌が悪い方か、
ピロール気味の方です。
(ピロールとは尿で亜鉛が
出ていきやすい人)

サプリで補うことも
よい選択になりますが、
食品から十分摂取できるように、
腸管の状態をふだんから
整えておくことが重要です。

 

この件で、(ビタミンCが
売り切れ続出したように)
ケルセチンがまた売り切れに
なるのかー。。と
アイハーブサイトを覗いてみたら
意外にまだ在庫ありました。

みんなまだこのニュースに気付いてないとか!?

Source Naturals, 活性化したケルセチン、100カプセル

 

その他、ケルセチンには、
ウィルスが細胞内に入るのを
邪魔する働きも確認されています。

亜鉛、ケルセチン、カテキン
この辺は防御になると覚えて
おいて損はないでしょう。

 

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