【顔のたるみ】ほうれい線・ゴルゴ線を栄養学でなんとかする方法

ほうれい線・ゴルゴ線を予防する栄養素

まごめじゅん

顔のたるみに栄養学でアプローチするなら?という話。

「摂取する栄養素の違いがどう見た目に反映されるか?」は、最重要な関心ごと。

特に、加齢に伴う顔のたるみは私を含め女性に関心が高い。

高いにも関わらず、意外に知らないのがカルシウム、ビタミンDとたるみの関係。

「カルシウム、ビタミンDなど、骨の健康がたるみに関係しています。」と伝えると、「え、そうなの?」という反応が9割以上(当社比)

たるみ予防に「カルシウム・ビタミンD・ビタミンK」

実は、たるみは骨と関係している。

顔を支える土台が骨。この土台となる骨が加齢とともに痩せてくる。

特に女性はエストロゲンの減少で骨量が減ってくる。

顔を支える骨の骨量(こつりょう)が減ってくると、その上にのっかっている顔が地崩れしてくる。

例えば、アイホール(眼窩、眼球の入っている穴の部分)が、加齢とともに大きくなる。目のくぼみが大きくなると、ほっぺが下がる。つられて肉が下がると「ゴルゴ線」が出来上がる。

左が30代、右は60代

doi: 10.1007/s00266-012-9904-3. Epub 2012 May 12.より

よって、骨量を落とさない生活習慣と栄養素が、そのまま「たるみ予防」となる。

骨と言えばカルシウムカルシウムの吸収を良くするのはビタミンD、そしてカルシウムを吸着させる職人がビタミンK

骨の栄養素、三兄弟は「カルシウム、ビタミンD、ビタミンK」をまず覚えてね。

たるみを予防する栄養素
①カルシウム
②ビタミンD
③ビタミンK

たるみ予防に「たんぱく質・ビタミンC・鉄」

それから、もっと重要なことは、骨は3割がたんぱく質(コラーゲン)なので、その点にもご注意。

骨をビルに例えると、カルシウムはコンクリートの部分、鉄筋鉄骨がたんぱく質。

コンクリートだけではビルは建築できない(できるかもしれないけど、脆いよ)

コラーゲンの原料は、まずは十分なたんぱく質、そしてコラーゲンの架橋構造をつなげるビタミンCその酵素の触媒として働く鉄

たるみを予防する栄養素(Part2)
①たんぱく質
②鉄
③ビタミンC
ビタミンCとコラーゲンの関係。こちらもどうぞご参考ください。

たるみ予防に「運動・ストレスコントロール・脂質」

もちろん、骨量の増加には運動が欠かせない。

栄養だけあっても骨芽細胞(骨を作る職人)が、活性化しないとお話にならない。

骨を作る職人さん(骨芽細胞)を目覚めさせるのは、運動

そしてなにより、エストロゲンも重要。

エストロゲンを低下させるようなストレスフリーなライフスタイルを心掛けたいし、体内に適度な脂質(皮下脂肪、血中のコレステロール)をキープするべし。過度なダイエット志向はNGです。

たるみを予防する栄養素(番外編)
①運動
②ストレスコントロール
③適度な脂肪(皮下脂肪、血中コレステロール)

骨粗鬆症予防はイコール”たるみ予防”

ここで、上記の栄養素を食事例で考えてみると、昔ながらの和食にたどり着く。

やっぱり和食っていいよねぇ。納豆なんてまじ最強。

サプリで補うなら、断然ビタミンD推奨。ビタミンDに関してはみんな足りなさ過ぎて肝油ドロップを国民に配布してほしいくらい。

骨密度検査をすると、骨年齢30代、同年代と比較した骨量130%だった私が全力で押しておきます。

我々の身体は常に新陳代謝を続けている。

新陳代謝とは、壊しては新しく再生するのくり返しのこと。

骨以外の肉体の細胞の代謝は数か月単位だけど、骨の代謝は年単位。

だからこそ、いったん骨量が減ってしまうと、取り戻すのに時間がかかるので、40歳を過ぎたら女性は骨量をモニターしたい。

人間ドッグに行ったら、骨密度検査をお願いしてみるのおすすめ。

    

顔のたるみ予防、皮膚のたるみばかりに意識が向くと、真皮のコラーゲンやエラスチンばかりに気を取られがちだけど、土台のほうも重視したい。だって、それらは骨粗鬆症予防になる栄養素とライフスタイルを意識することになるから

「寝たきりになるリスクは、顔のたるみから始まる」と覚えてください。

  

今日のポイント

  • 顔のたるみ予防は骨粗鬆症予防と同じ

  

参考文献

Changes in the Facial Skeleton With Aging: Implications and Clinical Applications in Facial Rejuvenation, doi: 10.1007/s00266-012-9904-3

Aging of the facial skeleton: aesthetic implications and rejuvenation strategies, DOI: 10.1097/PRS.0b013e3181f95b2d

  

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