東京都の水道水をミネラル検査に出してみました
水道水のミネラル成分はいかほどか?浄水器ありと無しバージョンで検査に出した結果です。
水道水のミネラル成分、ずっと気になってました。
毛髪ミネラル検査で有名な「らべるびぃ」さんが、自宅の水道水を検査するサービスを始めたとのことでさっそくトライ。
試してみたのは『おうち水ミネラル検査×2』、2種類の水を検査して税込み11,000円なり。
カルシウムやマグネシウムなど栄養素となるミネラルと、水銀やヒ素など有害ミネラル、合わせて12元素を検査してくれます。
我が家では水道水をブリタに通して使っているので、蛇口から出してすぐの水道水と、ブリタで浄水した水道水の2種類を検体として提出してみました。
検査は2つの試験管に入れて郵送で提出するだけ。ほどなく結果が郵送で送られてきました。
まずは水の硬度チェック。
結果、めちゃくちゃ軟水でした。
水道水 硬度60.6 軟水 ブリタ水 高度12.3 超軟水
軟水だとは推測していたけれど、ここまで軟水だとはねー。
比較すると、サントリー社「阿蘇の天然水」が硬度80、エビアンが300だそう。ざっくりグラフにしてみた。
我が地域の水道水とブリタ水、細かく内容はこちら。
ブリタ水のカリウムが跳ねてますが、これは仕様だそう。
カートリッジを交換直後はカリウムが微量出ることがあるとのこと。
水道水が2.1なので、34.9という数値がすっごい多いように見えますが、カリウムが少ないと言われるリンゴ一切れ程度の量なので、”カリウムが多い”の範疇に入りません。
気になる有害ミネラルの結果がこちら
有害ミネラルは5種類、カドミウム、水銀、鉛、ヒ素、アルミニウム
水道水のアルミニウムがほんの僅かに出てますが、ブリタがしっかり除去してます。
ちょっと驚いたのが、ブリタを通したあとの水でほんの僅かなヒ素が出てること。
これについてブリタに問い合わせしてみました。
回答は「ちょっとお答えできかねますが、当社の商品は検査基準を満たしております(ご安心ください!)」的な感じで、ヘルプデスクとしては満点な回答がかえってきました。(まあ、当たり前よね)
おそらくブリタのカートリッジに使われている活性炭の原料に何か混じっていたのでしょう。
え?と思いつつも私が割と冷静なのは、業界人との交流を通して「市販されているサプリメントやハーブを検査すると、ヒ素はけっこうな確率で出る」という事実を知っているからかもしれません。
「ヒ素出る」と言っても、安全と言われる基準値よりは下回るので、そこを訴求しても社会への貢献度は薄いです。
このあたりは気にし過ぎると消耗しますから、情報としては把握しつつ、おおらかに構えるが精神衛生上正解です。
デトックスできる健全な身体の状態を維持するが大事。
参考までに、全検査結果はこちら。
当たり前ですが、ブリタなど浄水器を使うと有害ミネラルも除去してくれるけど、栄養素のミネラル成分も除去します。
ただでさえ少ないマグネシウムなんかほぼゼロです。
日本は軟水と言われますが、改めて数値で示されて激しく納得。
こちらの記事で、日本のお水はまじでマグネシウム足りんよ!と叫んでおりますが、いやほんとマジ。
らべるびぃの検査をすると、小冊子「水ハンドブック」が付いてきます。
こちらのハンドブックから、たぶんみなさんが「面白いね」と思っていただけるであろう小ネタをご紹介します。
東日本と西日本を比べると、西日本の方が軟水なのです。僅かだけどね。
この水の僅かな硬度の違いが、出汁の文化に影響しています。
水の硬度が低い西日本、つまり関西圏は植物性の昆布の成分がよく抽出できます。だから関西は昆布だしが適していた。
ところが、お江戸は硬度が少し高いゆえ昆布の成分が出にくく、カツオを足すことで風味と味を補ったのです。
ヨーロッパなんて、硬度ガリガリですからね、動物性の骨を砕いてグツグツ煮込まなきゃ成分が抽出できませんでした。
なので、欧州のお料理のベースは「スープストック」なわけです。
日本のお水、柔らかくておいしいと表現されますが、栄養学的には貧相なのです。
第一に「普段の食べるものを意識する」、第二に「ミネラルがスルッと吸収される腸の状態をキープする」、そして「デトックスできる身体の状態を保つ」の三原則を心に留め置いてくださいね。
らべるびぃ社の「おうち水ミネラル検査」はこちら★から購入可能です
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