鈴木大拙館を訪ねる
「鈴木大拙館」が想像以上に良かった。一生の忘れられない出会いとなりました。
2022年秋の金沢セミナーの折、立ち寄った「鈴木大拙館」が印象的で忘れられません。
決して華やかな観光名所ではありません。が、建物の佇まいと雰囲気が、仏教学者の鈴木大拙(すずきたいせつ)の世界観をそのまま現実化しているように感じられ、場所そのものの心地よさに酔いしれました。
展示物もあるのですが、博物館のような場所ではありません。
静寂の中で訪れた人が自然に想いを巡らせる作りになっています。
写真撮影できる場所は限定的、ほとんど写真を撮っていません。写真撮影を「禁止されたから」ではなく、この静謐さに心吸い込まれて、スマホのことなど忘れてしまったというのが正しい。
外側から見ると”閉じられた空間”ですが、中に入ると”外へ開かれた空間”であると気付きます。建築物として一番好きなテイスト。
デザイナーは誰だろう?と調べてみたら、ニューヨークのMOMA(ニューヨーク近代美術館)を作った建築家と同じ方(谷口吉生氏)とのこと。建築物を楽しむ目的でも訪れる価値があります。
鈴木大拙館で出会った2つの言葉
ここをどうしても訪れたかった理由、それは鈴木大拙先生の言葉との出会いです。
それは それとして
提示物にこの言葉を見つけたとき、ビビッと電流が流れるのを感じました。
これは私がPNTトレーナー講座で教えている「問題回避の思考パターン」から「受容の意識レベル」へひっくり返す魔法の言葉ではないですか!
そしてもう一つの言葉は、鈴木先生が仏教の「妙」を英訳したこちら。
O wonderful, wonderful, and most wonderful wonderful and yet again wonderful
この言葉が書かれたかけ軸の前に佇みながら、静かに感動。
わたしが、PNTトレーナー講座で最も大切にしている概念、クライアントに対する肯定的且つ全面的な信頼感とピタリ一致。
ここ、受講生から聞いてその存在を知りました。
「先生!金沢に行ったら鈴木大拙館に行ってください、PNTの思想がそのまま言葉になってますから!」と、熱く語ってくれたという伏線があります。
鈴木大拙館で出会った2つの言葉。
一生忘れられない&忘れません
また改めてここを訪ねると思います。
「自分がここで何を感じるか?」、自分の成長の過程でまた違った味わいになることでしょう。