ドライアイ・乾燥肌に不足している栄養素は?
乾燥する季節に、肌と粘膜の潤いをキープするためには、どの栄養素を摂ればよいか覚えてください。
冬の乾燥する季節、肌も喉も乾きます。
肌や粘膜のかさつき、乾燥を感じるとき、最も疑うべきはビタミンA不足です。
ビタミンA不足が出る場所は①皮膚、②目、③粘膜と覚えてください。
ビタミンA不足の症状が出る部位は❓ ① 皮膚 ② 目 ③ 粘膜
現代人はビタミンA不足
実は、ビタミンAは最も不足している栄養素であることがあまり知られていません。
栄養調査にはいろいろありますが、公的な機関の発表においても、民間企業の発表においても、現代の食生活はビタミンAが不足しているというデータがめちゃくちゃ多いです。
資料作るほどの時間と労力コストは確保できないので、購買データから栄養バランスを診断アプリを作っているシルタス株式会社さんのプレスリリースを拝借します。
2019年、ダイエー30店舗で買い物をしている300世帯以上の購買データを栄養分析したところ、最も不足している栄養素がビタミンAでした。
我々は想像以上に、恒常的なビタミンA不足になっていることを認めざるを得ません。
肌のカサカサして、ハンドクリームの消費が激しい、目が乾燥するので、しょっちゅう目薬さしてる、etc.
喉の乾燥や感染症・風邪をひきやすい、なんていう症状も同じビタミンA不足です。
ビタミンAには亜鉛を組み合わせる
ビタミンAは、亜鉛と一緒に摂らないと意味がありません。
ビタミンAと亜鉛、それぞれ協力し合って働くためですね。
ビタミンAを運ぶ「RBP」というタンパク質を合成する際に、亜鉛が必要となります。
”ドライアイ、肌、喉などの乾燥対策には、ビタミンAと亜鉛をセットで摂取する”と覚えてください。
この辺が栄養学のトリッキーなところで、栄養素はいつも複合的に協業して働きますから、単体摂取で解決することのほうが稀なのですよ。
肌、目の乾燥対策には❓ ⇒ビタミンAと亜鉛の両方が必要
ビタミンAと亜鉛の組み合わせにベストな食品は?
ビタミンAと亜鉛の組み合わせをいかに効率的に摂取するか?
具体的なアイデアを考えてみました。
ビタミンAと亜鉛、両方を同時に摂れる最も身近な食材がレバーと卵だと思います。
「はい、それではみなさーん、オーガニックのレバーを買ってお惣菜を手作りしてくださーい。」「卵は平飼いの抗生剤不使用を買って手作りの卵料理でお願いしまーす。」
なんて言う”ケンコー無添加ライフ”を押し付けるのは(それはそれでよいのですが)9割以上の人には非現実的です。
もっとリアルライフでビタミンA&亜鉛不足の解消プランを考えてみましょう。
例えば、一人暮らしの独身女性をサンプルとしますと、
- セブンイレブンのゆで卵を1日2個、おやつか朝食に食べる
- 夕食に日高屋のレバニラ(450円)を週一で食べる
- あとは、ニンジン、カボチャなどの緑黄色野菜を意識的に増やす
栄養素の消耗量には、炎症やたんぱくの状態で個体差が大きいですが、平均的な方であればこれでビタミンAの亜鉛の必要量はカバーできます。
ビタミンAと亜鉛の両方を効率的に摂るには❓ ⇒卵1日2個 ⇒レバー100gを週1回
ビタミンAと亜鉛はコロナ対策でも使える
冬の乾燥対策は、喉や腸管など粘膜免疫の栄養学とイコールです。
つまり、レバー+卵の組み合わせは、コロナ対策でもあるのです。
この冬はレバーと卵、しっかり召しあがってください。
今日のポイント
・乾燥肌、ドライアイはビタミンA、亜鉛不足を疑う
・ビタミンA、亜鉛を効率良く摂るにはレバー、卵を推奨