ブルーベリーが認知機能の改善に!
まごめじゅん
ブルーベリーが脳に良いという報告はとても多いのです。
ブルーベリーが脳に良い結果出したという合計11件の調査をまとめた2019年発表のメタアナリシスのメモ。
ブルーベリーを継続的に食べてもらったところ、軽度認知機能を改善したり、若い方の記憶力を強化したりという内容。
一部、抜粋します。
- ブルーベリーを12週間補給したラットは、海馬レベルのCREB(長期記憶の形成のタンパク質)や、脳由来神経栄養因子(BDNF・脳の新しい神経を作ったり、古い神経を修復する物質)が上昇した。
- 70歳以上、16,010人の女性を20年間にわたって認知と食事の摂取量を調査、ブルーベリーの消費量の増加が認知機能の低下の遅延に関連していると結論。
- 若者(18〜25歳)と高齢者(62〜73歳)の両方で、ブルーベリー介入でBDNFの血漿レベルが維持されている。
- ブルーベリーを8週間補給したラットは、空間記憶能力が改善、ニューロンの受容体が増加、神経新生あり。
素晴らしいですね。ラットの実験、人間での介入テスト、ごちゃ混ぜですが、ほぼ全部で良い結果が出ております。
強いて言えば、長期記憶には良い結果だが、ワーキングメモリー(短期記憶、作業記憶)では効果が確かとは言えないとのこと。
どれくらいのブルーベリーを食べればよいのか?問題
さて、こういった単一食品の効果を検証した介入試験の問題はその量であります。
たいていトンデモナイ量ですからねぇ。
こちらの論文で、どれだけのブルーベリーの量だったかをピックアップしてみると、
- 2カップの冷凍ブルーベリーを毎日6週間
- 25 gの凍結乾燥ブルーベリー粉末
- 24 gの凍結乾燥ブルーベリー(新鮮なブルーベリー1カップに相当)
- 30mLのブルーベリー濃縮物(387 mgのアントシアニニン)
- 24 gの凍結乾燥ブルーベリー(460 mgのアントシアニン)
とまあ、やっぱりトンデモナイ量です。笑
食品の効果を検証するのに短期で結果を出そうとすると、やはりそれなりの量でテストしないとならない事情があるわけです。
しかしながら、これをもって「量を食べないと意味がない」とは言えません。
ブルーベリーのポリフェノールが認知機能に対して何らかの優れた作用があることは確かなわけです。
冷凍ブルーベリーの常備はおすすめ
ブルーベリーは冷凍が手に入りやすく、他のフルーツと比べて残留農薬が少ないことで知られています。積極的に食べたい理由の一つでもあります。
個人的にブルーベリーは押しの食品。我が家の冷蔵庫にも常備。
これからの受験の季節、お子さんのおやつにぜひどうぞ。
今日のポイント
・ブルーベリーのポリフェノールは脳機能の改善をする可能性大