朝食抜きは健康的か?という問題
朝食を抜くダイエットは健康的か?という質問に回答します。
朝食を抜くダイエットは健康的か?
結論から言うと、タイプによります。
下記は、肝臓のグリコーゲン量が日中どのくらい変化するか?というグラフです。
夕方4時前後と、明け方の4時に一番グリコーゲン量が減っているのが分かりますでしょうか?
睡眠中、コルチゾールの日内変動が正常であれば、肝臓のグリコーゲンが切り出されて血糖値が維持されます。
肝臓のグリコーゲンが睡眠中になぜ大切なのか?は以下の記事をご参考ください。
起床時の肝グリコーゲンはすっからかん
起床時、肝臓のグリコーゲン(エネルギーの貯金)はすっからかんです。
もし朝食を食べないと、身体はガソリン切れで、筋肉のグリコーゲンを使うか、脂肪酸をエネルギーに変えることになります。もしくは糖新生でタンパク質をエネルギーに変えます。
ということは、朝食を抜いてもエネルギー切れを起こさないのは、①筋肉のある人、②肝臓の元気な人
例えば、やせ型で筋肉量も少なく、ストレスの多い生活をしている、そして採血データでALT低い、中性脂肪低い、TP低いなどの兆候があれば、肝臓のスペックも期待できません。
そんな方に朝食抜きダイエットは、疲労感を強くするだけで、健康上のメリットは少なくなります。
痩せたとしても、筋肉が落ちますので不健康な見た目になります。
朝食抜きが”合う”のは、筋肉しっかり、肝臓しっかりのガチムチタイプ。
副腎疲労・低血糖症があれば、朝食抜きダイエットは推奨できないです。
職業柄、そうやって体調崩した方を多くみてますから。
万人に合う食事法ではなく、あなたに”合う”食事法かどうか?が重要
たびたびお伝えしている通りですが、誰にでも”合う”食事法は存在しません。
あなたに”合う”食事法かどうかが問題です。
その個体差が分かるのが分子栄養学の強みでもありますね。
朝食抜きダイエット、胃腸を休めるから良いというメリットを享受できるのは、筋肉と肝臓のスペックが良くて、ストレスがコントロールできている(副腎疲労がない)方と覚えておきましょう。
今日のまとめ
- 朝食抜きダイエットが合うかどうか?は肝臓・筋肉・ストレス度合で違ってくる