寝違い、寝汗、歯ぎしりの原因は?(その1)

寝違い、寝汗、歯ぎしりの原因は?

いきなりですが問題です。

Aさんは肩、首が痛いとのこと。
「どうしたの?」と聞くと、
「どうも寝違えたらしい。
よく寝違えちゃうんだよ。」

採血データを確認しますと、
こんな感じでした

さて、この人の身体で
起こっていることは
何でしょうか?

以下の3つの言葉を使って
答えなさい。

① 血糖値
② グリコーゲン
③ カテコラミン

隠れ脂肪肝と睡眠の関係

データを見て分かるとおり、
かくれ脂肪肝があるのが
分かりますよね。
(ASTとALTの逆転)

隠れ脂肪肝の問題点、
それは肝グリコーゲンが切り出せ
なくなることです。

食事の糖は、グリコーゲンという
「でんぷん」によく似た形で
肝臓と筋肉に貯金されます。

空腹時には肝臓と筋肉に溜めた
グリコーゲンが切り出されるから
血糖値が維持されるわけですね。

身体を動かしているときは
筋肉に貯金したグリコーゲンを
使います(筋グリコーゲン)

身体を動かしていないとき、
つまり睡眠時は、肝臓に貯金した
肝グリコーゲンを使います。

 

脂肪肝があると、肝グリコーゲンが
切り出しにくくなります。なので、
睡眠中に血糖値が維持できません。

すると、カテコラミンと呼ばれる
ホルモンが動員されて、血糖値を
上げよう、上げようと頑張ります。

 

カテコラミンとは、
ドーパミン、ノルアドレナリン、
アドレナリンのことです。

どれも身体を覚醒、緊張状態に
するので、ぐっすり眠ることが
出来ません。

寝違い、過緊張、歯ぎしり、
食いしばり、中途覚醒など、
睡眠を妨害する症状が
出やすくなります。

 

というわけで、回答例としては、

「脂肪肝のため、睡眠中に
肝臓からグリコーゲンが分解
されにくくなっており、血糖値を
維持するためカテコラミン系
による筋緊張が起こっている
可能性がある。」

簡単でしたね(^^♪

 

肝臓と睡眠の関係については
こちらもご参照ください(↓)

 

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