良質の睡眠には「肝臓」が重要な理由

肝臓でおきる糖新生

アミノ酸など糖以外のものから
糖が出来ることを
「糖新生」といいます。

たんぱく質が糖になる??
私も最初「へ?」と思いましたが、
なるんですよ、これが。

糖新生は主に肝臓で起こります。

 

糖新生が重要になるのは睡眠中です。
寝てる間って絶食状態なので。

睡眠中に血糖値が保たれてないと
眠りが浅くなったり、中途覚醒したり、
寝ても疲れが取れない、
という状態になります。

 

グルコース(糖)が細胞内で
グルコース6-リン酸になって、
ピルビン酸になりますが、

糖新生はそれを逆走します。
グルコース6-リン酸から
グルコースに戻るのですが、

その代謝を行う酵素である
「グルコース6フォスファターゼ」
は肝臓にしかありません。

 

糖がエネルギーになる代謝、
解糖系の代謝図

 

糖新生はこれを逆走します。

肝臓の細胞が糖を作ったら、
細胞外へ放出、無事血糖値が
保たれるのでした。
メデタシ、メデタシ

肉食動物と糖新生

ちなみに、猫のような肉食動物は
糖新生で血糖をまかなっています。

肉食動物は糖新生の酵素活性が
高いのです。

糖が細胞のメインのエネルギー源
であることは人間と同じですから、
糖が足りなくなると命の危機、
ちゃんとタンパク質から糖を作って
血糖値を維持させているのです。

 

「ムニャムニャ・・、ただいま糖新生中・・」

 

夜間低血糖は糖新生がおきていない

脂肪肝や副腎疲労があると
睡眠の質が低下します。

悪い夢をみる、
寝汗をかく
歯ぎしりをする
寝ても寝た気がしない

などなど、寝ている間に
血糖値が保たれていない、
つまり夜間低血糖
起きてるのかもしれません。

糖新生のスイッチを入れるのが
コルチゾールですからね、
夜間低血糖がおきて
よく眠れてないのは
副腎疲労あるあるです。

 

肝臓と血糖値の関係を
ぜひ押さえてくださいね。

 

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