「鉄」とウィルス

鉄とウィルス

以前、鉄と細菌の論文()が
(自分にとって)衝撃だったので、
ほんならウィルスはどやの?と
ウィルスと鉄の関係についてを
調べたのでメモです。

 

Viral infection and iron metabolism.

・鉄の過剰はC型肝炎ウィルスの
危険増幅因子である。

・HIV患者では鉄の蓄積が
死亡率の増加と関連。
マクロファージに鉄が蓄積すると
ウイルスの複製を促進する。

・HCMV(ヘルペスウィルスの一種)と
HIVウィルスはHEP(細胞膜で
鉄の出入りをコントロールする
玄関)を乗っ取って鉄を獲得する。

・アレナウイルス、パルボウイルス、
MMTV(マウス乳腺腫瘍ウイルス)は、
トランスフェリン受容体を利用して
細胞内に入り、複製を活性化する。

・細胞から鉄を除去すると、
HIVウィルス、ヘルペスウィルス、
B型肝炎ウィルスなどの増殖が
抑制される。(in vitro)

ミトコンドリアとウィルスの共通点

亜鉛というミネラルは
抗ウィルスに働く()、
それに対し、
鉄というミネラルは、
逆にウィルスを
喜ばせてしまう様子。

 

鉄は人間の生命活動の維持に
とても重要だけど、それは
主にミトコンドリアのため。

そのミトコンドリアは、
人間の細胞に寄生している
他の生命体みたいなもの、
ミトコンドリアの性質は
ウィルスによく似ていると
言われます。

つまり、太古の昔、
ウィルスのミトコンドリアが
人間の先祖となる細胞に
感染(寄生)したという説。

エネルギーというお家賃を
提供するから、細胞内を
ちょいと拝借しますよと、
細胞のご先祖さまが
ミトコンドリアと賃貸契約
を交わしたというもの。
(仮説なんだけど
おそらく真実だと思う)

 

ミトコンドリアには
鉄が必要なように、
ウィルスも鉄が好物みたいです。
(どういう機序で鉄を
利用するかはよー分からんのですが)

 

鉄欠乏があると、
鉄サプリを使いたくなりますが、
細菌感染(特にカンジダ)、
炎症があれば、鉄の代謝が
止まるので、単一精製物の
サプリメントは諸刃の剣、

レバーやカツオなど
あくまで食品としての
鉄摂取にとどめたいところ。

ウィルスについても同様
鉄はリスク要因です。

 

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