非アルコール性脂肪肝とSIBOは関係あり
脂肪肝とSIBOの関係を調査したメタ解析が出てたので記録です。
「非アルコール性脂肪肝だとSIBOになる確率が大幅アップ(約3.8倍になる)!」(10個の論文のまとめ、合計対象者数は1,093人)
例えば、、
・肥満対策として胃の切除手術を受けた患者は、SIBOと脂肪肝を発症する確率が高い。抗生物質によるSIBOの治療後、脂肪肝も改善した。
脂肪肝(NAFLD)がない場合、SIBOの発症率は20%だが、脂肪肝(NAFLD)がある場合、SIBOの発症率は50%
脂肪肝(NASH)の患者は、そうでない患者に比べてバクテロイデス(痩せ菌)の割合が減少して、ファーミキューテス菌(デブ菌)が有意に増加しており、腸内細菌叢の乱れ(ディスバイオーシス)が確認される。
脂肪肝だとSIBOが起こる理由
なぜ、脂肪肝だとSIBOの確率が上がるのか?理由は主に以下2つ。
腸の蠕動運動の低下によって、肝臓で胆汁合成速度が低下する。 ⇒余剰となったコレステロールが肝臓細胞内に停滞する。 ⇒脂肪肝へ!
SIBO、ディスバイオーシスにより腸の透過性がアップ(リーキーガット) ⇒腸内に留まるべき細菌や毒素(エンドトキシン)が体内へ移動する。 ⇒炎症性サイトカインが増加、肝臓が炎症。 ⇒脂肪肝へ!
非アルコール性脂肪肝かどうかの見分け方
非アルコール性脂肪肝のことを、英語で Non-Alcoholic Fatty Liver Disease と言います。略して「NAFLD」、読みは「ナッフルディー」です。
お酒を飲まない脂肪肝、けっこう多いんですよ。30代、40代以上になると、だいたい四人に一人はASTとALTの逆転が起こっています。
ご自身が脂肪肝かどうかは、健康診断のデータで簡単に見分けることが出来ます。ぜひ確認してみてください。見分け方は以下の記事をチェック↓
脂肪肝、SIBO、低血糖症の3つはセットになりやすい
非アルコール性脂肪肝、腸内細菌叢の乱れ、SIBO、この3つは副腎疲労のセットメニューです。
非アルコール性脂肪肝があれば、肝臓にグリコーゲン溜められず、切り出せず、糖新生も起こらず、ケトン体も出来ず。エネルギー代謝が低下して低血糖が起こります。
低血糖症の方は腸内環境が悪く、ディスバイオーシス(腸内細菌叢の乱れ)があるのはテンプレなんです。
SIBOの症状ですが、腹部膨満感が一番分かりやすい。副腎疲労のある方は「食後にお腹が張る」とみなさんおっしゃいます。
今回の情報は、特段目新しさは無いのですが、改めてメタ解析で念を押されると「だよねー」という感じでした。
脂肪肝と低血糖症の関係は、以下をご参考ください。
💡非アルコール性脂肪肝が、寝違い、歯ぎしり、寝汗などの原因に