マグネシウムの抗炎症作用

マグネシウムと炎症に関するレビュー論文

まごめじゅん

マグネシウムと痛み、発熱、かゆみなどの炎症反応はとても深い関係があります。

マグネシウムと炎症に関する
レビュー(複数の実験結果のをまとめ)
を見つけたので忘備録です。

Burning magnesium, a sparkle in acute inflammation: gleams from experimental models, Magnes Res. 2017 Feb 1;30(1):8-15.

  

こちらの論文によると、

  • マグネシウムは、NF-κB(エヌエフ・カッパー・ビー、転写因子)を阻害して、炎症性サイトカイン産生を防ぐ。
  • マグネシウムは、白血球からの炎症性サイトカイン(TNF-αとIL-6)を減少させる
  • マグネシウムは、シクロオキシゲナーゼを阻害し、プロスタグランジンの産生を阻害する。

マグネシウムが炎症性サイトカインを制御

炎症が起こるとき、
身体の中で作られる、
サイレンかアラート
みたいな役割の物質を
「炎症性サイトカイン」
と言います。

「炎症性サイトカイン」が増えると、
痛みや発熱が引き起こされます。

マグネシウムは、
「炎症性サイトカイン」の
放出量を減らしたり、
作られるのを阻害したり、
といった効果があるとのこと。

  

なんと、マグネシウムが、
シクロオキシゲナーゼ阻害!?

それって痛み止めのお薬
(アスピリンとかロキソニン)
と同じ作用なわけです。

試験管での実験レベルとはいえ、
マグネシウム好きとしては
書かずにいられないネタでした。

(私自身、体調改善の折に
マグネシウムには助けられましたので。)

マグネシウムと炎症・まとめ

栄養不足、つまり
マグネシウム不足によって
炎症が起こりやすくなる

同時に
マグネシウムには
抗炎症の作用がある。

 

マグネシウムはエネルギー代謝で
とても重要になるミネラルです。

糖質摂取が多くなりがちな現代は
アレルギーやアトピー、糖尿など
炎症が起こりやすい環境が
揃いも揃ってしまうわけですね

   

例えばですね、、
関節炎とかリウマチなど、
”痛みや発熱”を伴う症状は、
まず最初にマグネシウム不足を
疑ってみる
のが良いアプローチ
だと思われます。

  

今日のまとめ

マグネシウム不足は
炎症性サイトカインを増やす。

マグネシウム充足は
炎症性サイトカインを減らす。

   

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