赤ワインで頭が痛くなるのはモリブデン不足?
ワインの酸化防止剤として
使われている「亜硫酸塩」が
身体に入って、どう作用するかを
説明してみたいと思います。
亜硫酸には毒性があります。
ですので、摂取し過ぎたり、
代謝出来ないと、頭痛や胃痛を
起こすことがあります。
亜硫酸は体内でSUOX(亜硫酸オキシダーゼ)
という酵素の力で硫酸になり、
その後、活性化されて解毒に働きます。
「活性硫酸」は過剰なエストロゲンや
環境ホルモンを解毒します(硫酸抱合)
亜硫酸を、硫酸へ代謝する
SUOX(亜硫酸オキシダーゼ)の
補酵素はモリブデンです。
硫酸抱合の解毒は、一般の方には
馴染みが薄いかもしれませんね。
硫酸は多量では毒物ですが、
身体の中ではシステインから作られます。
女性が乳がんにならないのは、
活性硫酸のおかげなのです。
ちなみに、硫酸はエプソムソルトでも
マイルドに摂取することが出来ます。
解毒にエプソムソルトおススメな理由です。
(参考記事↓)
もしも、
硫酸代謝の酵素である SUOX に
遺伝的な理由で活性の低下があったり、
補酵素であるモリブデンが不足すると、
亜硫酸が代謝できずに
頭痛や胃痛など不快な症状が
残ることになります。
モリブデンは、こちら★でも書いたように
尿酸を作る酵素の補酵素でもあります。
モリブデンの豊富な食品は、
枝豆や豚レバーなど。
「ワイン飲むと頭が痛くなる。」
という人がいます。
頭が痛くなるのは、
ワインが美味しいから
単に飲みすぎるだけとか、
おつまみの食べ合わせの問題とか、
いろいろと複合的な要因が
考えられますが、
例えば、、
「安いワインだとダメ。
(添加物の少ない)BIOワインだと
大丈夫なんだけど」 という人、
もしかしたら、SUOXに変異があるか、
モリブデン不足を疑ってみるのは
いかがでしょう?
今日のポイント
- 酸化防止剤の亜硫酸塩は
SUOX(亜硫酸オキシダーゼ)の力で
活性硫酸まで代謝され解毒に働く。 - SUOX(亜硫酸オキシダーゼ)の
補酵素はモリブデン