『これからの新しい「栄養学」について語りましょう』秋野公造・屋比久勝子
2019年に読んだ本の中では間違いなくトップ10に入る良書です。
分子栄養学、栄養療法を学び始めて初級から中級の方にお勧めします。
何気なく本屋で手に取りました。
良い本と出合うのはこのパターンのほうが圧倒的に多いですね。
タイトルに「新しい栄養学」とありますが、内容はゴリゴリの分子栄養学。
現参議院議員の秋野公造さんと温熱療法の屋比久勝子さんの対談形式で書かれてあります。
上級者でも十分に満足できる内容の濃さと密度です。
初級者にはちょっとしんどいかもしれません。
でも、こういった良書は、手元に一冊置いておき、時間をおいて読み返すと自分の理解度に応じて知識を掘り下げたり、閃きを得られたりするので初心者は初心者なりに読んでみると良いと思います。
特にタンパク質の章と、酸化・抗酸化についての充実度が素晴らしい。
メインのストーリーは秋野さんが語るのですが、むやみにサプリ押しでないのも好感が持てます。
分子栄養学の基礎的な理論が淡々とつづられているので、じゃあ、実際のところ私たちのリアルライフにどう活用させるか?という部分は内容の性質上どうしても手薄。
なので一般人が読んで参考になるか?というと「分子栄養学ムズイ・・」となって終わるリスクはあります。挿絵も少ないし写真もゼロだし。
なので、プロもしくはセミプロ連中がこれをもとにリアルライフにどう落とし込むか?を考えるベースの一冊と捉えたほうが良いです。
それにしても、、
現国会議員でこんなに分子栄養学に詳しい人がいたとは!驚き。
秋野公造さん、気になる・・
またお会いたい人が増えました。