解毒のスーパースター「グルタチオン」

グルタチオンが解毒するもの

昨日の平良先生の勉強会で
得た知識の備忘録です。

グルタチオンが解毒するものは、

① 風邪薬(アセトアミノフェン)
② たばこのニコチン
③ 農薬、殺虫剤(有機リン系)
④ エポキシド(発がん性物質、電子機器の基板の接着剤に使われるのがエポキシ樹脂)
⑤ グリホサート(遺伝子組み換え食品に多用される農薬)

グルタチオンとメラトニン

還元型のグルタチオンは
セロトニンの分解を促進して
メラトニン合成を促す

メラトニンはそのものが抗酸化物質。
睡眠の質が低下している人は
グルタチオン低下を疑う。

グルタチオンが多い食品

グルタチオンは体内でも合成可能だが、
外から摂取することも可能。
吸収率は20%~30%程度

グルタチオンの含有量が多い食品は、

① アスパラガス
② アボガド
③ アーティチョーク

アスパラガスは美味しくて大好きですが、
季節ものなので、年中食べれるアボガドは
ヘビロテしたいですね。

アーティチョークは米国や欧州では
よく目にするお野菜。
グリル焼きが美味しいです。

日本ではあまり目にしませんが、
もし見かけたら積極的に食べましょう。

グルタチオン増やす作用のあるもの

グルタチオンレベルを上げるもの
(グルタチオンの合成を促したり、
リサイクル率を高めるもの)

① クルクミン
② αリポ酸
③ スルフォラファン

クルクミンはカレー粉です。
ターメリックに含まれる成分。
抗炎症作用が強く、黒コショウの
ピペリンで吸収率が上がります。
カレーには黒コショウ振って食べるべし。

αリポ酸は、野菜全般、例えば、
にんじん、ほうれん草、ブロッコリー、
トマト、ジャガイモなど。肉類ではレバー。

αリポ酸は食品からの十分な摂取は
難しいので腸内細菌の合成にも期待。

スルフォラファンは、何と言っても
ブロッコリースプラウト一択ですね。

グルタチオンサプリメント

酸化ストレスは、酸素を多く必要とする場所で発生します。

酸素をたくさん使う場所、それは「脳」

パーキンソン病や
アルツハイマー型認知症は
脳の酸化ストレスレベルが
上昇している。

グルタチオンを用いる治療法が
一定の効果があると認められている。

 

サプリメントで摂取する場合は、
血液脳関門を通って、脳の中に入る必要がある。

細胞内に入りやすいグルタチオンは
リポソマル型。
通常のグルタチオンサプリメントは
吸収率も悪いし、細胞膜の中に
入りにくい。

リポソマル型グルタチオン
売ってるけど、お値段それなり。

Aurora Nutrascience, メガ-リポソーム グルタチオン

 

処方薬にもグルタチオンはある。
その場合は添加物に注意。
容量多くすると、添加物による
作用が出る方がいるとのこと。

「γGTP」で推測するグルタチオン不足

こちらでも書いたとおり、グルタチオンが
低下しているかどうかは、γGTPが役に立つ。

γGTP25以上はグルタチオン低下を疑え
γ-GTPのデータから読み取れること γ-GTPについて簡単に備忘録   γ-GTP 正式名称は、 …

γGTPが25以上だとグルタチオンの
枯渇が起きてる可能性あり。

逆にγGTPが一桁など、低すぎる場合。

そもそも解毒酵素が作られていない
(肝臓の機能低下)を疑うし、
γGTPはグルタチオンの再生する作用も
あるので、やはりグルタチオンの低下が
疑われる。

 

言わずもがな、γGTPは
脂肪肝で上昇しますから、
γのみ単独でグルタチオン過不足は
判断できません。
全体を俯瞰したうえで
参考にする必要があります。

ビタミンB12とグルタチオン

ビタミンB12を酸化から
保護しているのがグルタチオン

グルタチオンが不足していると
ビタミンB12が吸収障害が出るので
ビタミンB12不足の症状が出る。

血液データだとMCVが高くなる。
(MCVは90~93程度が適正)

グルタチオンと抗酸化

抗酸化とグルタチオンについては、
こちらで書いた通り。

ビタミンCをリサイクルするので、
グルタチオンの低下はそのまま
抗酸化力の低下につながる。

アンチエイジング、抗酸化の連携プレイとは?
アンチエイジングとは? エイジング、つまり老化とは (大雑把に言うと)身体を 構成する部品が酸化されることです…

 

 

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