長野・善光寺で宿坊で修行体験の旅
以前から行きたいと思っていた
宿坊(しゅくぼう)に宿泊して
参詣をしてきました。
宿坊とはお寺や神社の宿泊施設
のこと、元々は僧侶の修行や
参詣のために利用されるものでしたが、
現代は観光客を受け入れる施設も増加。
寺社文化に触れ、修行が体験
できるとあって観光としても楽しめます。
今回、宿泊させていただいたのは
善光寺淵之坊
淵之坊は善光寺境内にあります。
表参道に面しており、
住所ではナビが表示されません
のでご注意。
お部屋
寝室はふすま一枚隔てた別室。
お風呂は2つ。
この日は私と、もう一組
(フランス人カップル)のみ
貸し切りでした。とても良いお湯。
21時までに済ませるルールです。
浴室内の洗面台。ホテルと何ら変わりません。
夕食の精進料理。
お出汁にも動物性のものを
使用せず昆布だけです。
サトイモをすりつぶした皮に
ひき肉のような餡が包んであります。
お肉そっくりですがクルミ。
精進料理と言えば大好物のゴマ豆腐。
大根おろしで頂きました。美味。
宿坊に泊まる良さは、なんといっても
翌朝の「お朝事(あさじ)」を見学出来ること。
善光寺についてガイド付きでツアーを
してくれます。
修行とな名ばかりの至れり尽くせり。
お朝事は日の出とともに始まります。
11月のこの季節は午前6時に集合。
早朝の善光寺は観光客もまばらで
たいへん良い気に満ちてます。
お朝事、いわゆる朝のお務め。
全僧侶が一斉にお経を唱える厳かな法要は
霊験あらたかな貴重なひととき。
大きなエネルギー頂きました。
お朝事の前後、善光寺のご住職が
本堂入りをするタイミングで
「お数珠頂戴」(ご住職さまの持っている
お数珠を頭にチョンと付ける)
をしていただけます。
功徳を授けていただけるというもの。
宿坊のガイドの方が、とても良い場所を
キープしてくれたので、最前列でお朝事を
見学出来ました。
善光寺にはご住職が二人いるとのこと。
(宗派を問わない全国的にも珍しいお寺)
一人は天台宗のご住職(男性)。
もう一人は浄土宗の上人様(女性)。
上人さまは、基本的に皇族の方が
なられるとのこと。
世襲ではないのですね(生涯独身なので)
小柄でかわいらしい上人さま。
お数珠頂戴をいただいたあとに
お帰りになられるところをパパラッチ
朝のお勤めのあと、宿坊に戻って
8時に朝ごはん。
精進料理ですが豪華。
温かいがんもどきが美味でした。
朝食のあと、再度ゆっくり観光。
山門に上ってみました。
悪目立ちする高いビルもなく
調和のとれた景観。
「善光寺」の隠し文字
’「善」の文字が牛の顔’と言うネタは、
インバウンド観光客の大ウケポイント
なんですって。
季節柄、紅葉が美しく堪能。
善光寺の有名なお戒壇めぐりも
2回経験。真っ暗、光の全くない世界。
2回も生まれ変わってきました。笑
宿坊に宿泊、体験してみたいという方へ。
簡単な注意点をいくつか。
その①
お部屋に鍵はありません。
貴重品はご自身で管理しましょう。
その②
旅館ではありませんから、
スリッパはありません。
床は絨毯敷なので冷たさはありませんが
気になる方は靴下か室内履きを持参しましょう。
その③
旅館ではないので、
朝風呂などはないです。
お部屋にトレイや洗面はありません。
普通のご自宅にお邪魔するイメージです。
お部屋も共用施設も綺麗に使う、
大きな音をたてないなど、
マナーを大切にしましょう。
その④
宿坊は温泉旅館ではないので、
ネット上に「お1人さまプラン」
は無いのが普通です。
1人で宿泊したい場合は、
直接問い合わせましょう。
(私は直接メールしました。)
その⑤
フリーWi-Fiは一応ありますが、
入りにくいです。
私はPC使いましたが、スマホの
Docomo回線利用しました。
帰宅後、ハガキが届きました。
こんなことされるといっぺんに
ファンになっちゃいますね。
たぶん、
こちらの宿坊の人気は、
従業員の方の温かいサービス
によるところが大きいと思います。
こんなに気持ちの良い
おもてなしを受けるとは予想外。
淵之坊のご住職、チラッと
ご挨拶しただけですが、
長身のオーラ漂う方でしたよ。
🌸おまけ🌸
東京の薬局では取り扱っているお店が少ない
「御岳百草丸」
長野まで来ると全力で押しです。さすが。
腸粘膜の抗炎症によいベルベリン
以前よりたいへんお世話になっておりますゆえ
こちらにも一礼しておきました。