栄養療法が効かないタイプ
栄養療法で効果を得られない人、治療効果が頭打ちになる人には、ある一定の法則があります。
そのうちの代表例が「ここじゃないどこか」を目的にしている人です。
「今現状の自分に不満がある、私には何か足りない」という潜在意識が、
「私は疲れやすい、体調が悪いのだ」と顕在意識で翻訳されているだけなのです。
こういった方々の共通点は、驚くほどに体調が改善したあとの”自分のイメージ”が描けていません。
ここじゃないどこかへ行きたい人の三段活用は、
① 「今の自分では嫌だ」
② 「ここじゃないどこかへ行きたい」
③ 「だけどそのどこかが分からない」
これが効果が出ない典型例。
栄養療法の効果を阻む思考
あなたは「ここじゃないどこかへ」行きたい人でしょうか?
それを知るためには、以下の質問に答えてみてください。
「あなたは、何のために食事制限をするのですか?」
「あなたは、何のために栄養療法をしているのですか?」
「あなたは、何のためにサプリメントを摂っているのですか?」
上記の質問に、以下のように答えた方は要注意です。
「今のこの不調から抜け出すためです。」
「慢性疲労を改善するためです。」
「副腎疲労を治すためです。」
不調を抜け出す、慢性疲労を改善する、副腎疲労を治す、etc.
これら全てが「○○を避ける」という思考がベースにあり、この思考そのものが体調悪化の原因となっています。
こちら(↓)で書いたように脳は否定形を理解できません。
「体調不良を治すためです。」という表現を、
脳は「あなたは”体調不良を治したい!”と言い続けたいのですね!じゃあ、体調不良のままでいましょうね。」と解釈します。
「○○を避ける」という思考でいる限り、その○○が前提として必要になります。
だから「○○を現実化する。」
脳科学では当たり前の法則です。
症状を「悪いもの」扱いするから治らない
体調不良、副腎疲労、身体が表現するすべての症状は
「あなたの人生の目的に早く気付いてください」
「本当のあなたらしい生き方に戻ってください」
「あなた自身の人生を生きてください」
という身体からのメッセージです。
身体がせっかくメッセージを送ってきているのに、それを「悪いモノ」として排除しようとしたり、蓋をしようとしたりすると、身体は「まだ分かってくれないの?」となって、より強い症状を表現してきます。
病気、症状を作った自分の目的を理解しましょう。
まずは目的地を決める
まずは「ここじゃないどこか」ではなく、「○○へ行く」と決めることです。
自分がどうなりたいのか、どうありたいのか。
カウンセリングでお手伝いしているのは、栄養療法の効果を最適化する心理的サポートです。
大事なことは栄養療法の「目的」であって「手段(食事制限やサプリメント)」ではありません。
「自分の人生の目的が見つけられない」、「自分のやりたいことが分からない」
その言い訳として体調不良を利用している限り、あなたは体調不良で居続けるでしょう。
だって体調不良を続けるメリットがありますからね。
体調不良を続けることにもメリットがあります。それを選ぶなら一生体調不良でいてください。それも人生の選択の一つ。選ぶのはあなた自身です。