【耳たぶのしわと末梢循環障害】身体的な所見(見た目)で何を連想するか?

耳たぶのしわ

ある日、FBをぼんやり眺めていたら、
NHKの動画広告が。

がん治療中の男性が、余命宣告され
生き方について語る番組でした。

 

内容はともあれ、わたくし個人的に
その方の耳が気になって仕方なかったです。

これ。耳たぶにあるシワ。

 

はじめはピアスホールかと思ったわけですが、
この方のご職業柄、その可能性は低いかなあ。

左耳だけじゃなく、右耳も。
非対称にちょっとシワシワっとしております。

 

一般的には耳のしわは心筋梗塞などの
リスクを表すといわれております。

耳たぶの中には毛細血管があります。

血流が悪くなると、細い血管から先に
詰まり始めます。

 

川の水がヘドロでいっぱいになると
大きな川はその流れを止めることなく
流れますが、

小さな支流は、ヘドロが溜まって
せき止められてしまいます。

血液も同じで、大きな動脈ではなく、
小さな血流から障害されていくのです。

 

身体の中で、小さな血流が
目に見えて分かる部分は限られます。

耳たぶの毛細血管がつまると
栄養が届きにくくなりますから
耳たぶの細胞が萎縮して
張りがなくなりシワが出来ます。

なので、耳たぶにシワがある
という事実は末梢血流に障害が
起きていることが推測され、
心筋梗塞など循環器系の発症リスクと
相関があるといわれています。

 

これを専門的な言葉で
「フランクの兆候(Frank’s sign)」
と言います。

アメリカの内科医フランク先生が
言い出しっぺなんですな。
Wiki参照↓

Frank’s sign

 

まさか耳たぶのシワをもって
心筋梗塞など循環器系疾患の
リスクアセスメントには使えないけど
でも明らかに相関ありそうだよー
てな感じで真面目に考察もあったり(↓)

A Myth Still Needs to be Clarified: A Case Report of the Frank’s Sign

 

 

というわけで、

冒頭のFB動画のコマーシャルで
お見かけした男性、

この方の身体の中で起こっていることは、
全身の血流障害、つまり細胞に栄養が
ちゃんと届いてないということです。

ガンというのはあくまで結果で、
その原因は複雑ですが、発病の背景に
血流障害、栄養障害がありそうだなあ、
と動画をぼんやり眺めておりました。

 

 

ちなみに!

男のアソコも毛細血管の塊なので、
立ちが悪くなる、つまりEDは典型的な
末梢血流障害の現れです。

久末先生曰く、ED患者から
冠動脈の狭窄発見率は相当高いとのこと。
自覚のございます方はどうぞご参考に。

参考記事↓

「テストステロンの真実」性欲の弱い人は嘘つきであるという研究結果 | ビタミンアカデミー
分子栄養学の勉強会でお伺いした、久末先生のお話がとても面白かったので、ちょっとだけご紹介します 低テストステロンの人は嘘つき? テストステロンが低いと、嘘をつく抵抗感が低くなるようです。 医学雑誌のPlosより。ドイツのボン大学の発表(2012年) Testosterone Administration Reduces Lying in Men 91人の若い健康な男性を2つのグループに分け、片方

 

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