【高齢者の低たんぱく症と貧血】母の老化が一気に進んだ理由

高齢者の貧血

この2年で母親の老化が一気に加速しました。

血液データにも如実に現れていました。

 

今回、白内障の術前チェックのために採血したのですが、

貧血がかなり亢進していました。

 

過去3年分の健康診断の結果と比較しましたが、年々悪化しているのが分かります。

 

3年分の推移

RBC  437 → 420 → 395

Hgb  12.0 → 11.5 → 10.8

Hmt  37.7 → 36.5 → 34.4

 

それぞれの数値の意味ですが、

 

RBCは赤血球の数です。

450くらいあれば理想ですが、今回は395と400を割ってます。

赤血球の数がぜんぜん足りません。

 

Hgb(ヘモグロビン)は最も貧血の指標として使わます。

100ml中に何グラムのヘモグロビンがあるか?を確認するデータです。

例えば、Hgb 12.0 だと

「100ml中に 12g のヘモグロビン(鉄を保持したタンパク質)がありますよ」

という意味です。

 

有経の女性だと13.0以上が健康値ですが、

閉経後の女性は男性並みの15.0程度の値でもよいのです。

 

ここが12.0以下というのはかなり不健康であることを表してます。

通常の内科では(病気ではないという意味で)異常なしですが、

色々な症状が出てきやすくなりますし、病気にもかかりやすくなります。

いわゆる「未病」の状態と言っても良いかもしれません。

 

Hmt(ヘマトクリット)とは、血液中の赤血球の体積です。

Hmt37.0 だとしたら、「血液中の37%が赤血球ですよ」ということです。

 

Hmt40.0以上で健康的な印象ですが、

ここが30台だとかなり血が薄いなと感じます。

 

母の場合の最新のデータは Hmt34.4

とうとう35を切ってしまいました。

かなり貧血が進行しています。

 

つまり、母の現在の血液の状態は、

赤血球の数も足りないし、

赤血球の中身もスカスカだし、

血液自体も薄い。

高齢者の低タンパク質・低アルブミン

こうなると当然ですが、タンパク代謝もかなり低下します。

貧血と低たんぱくはセットメニューなのです。

 

TP(総蛋白)6.6

高齢者らしいと言えば高齢者らしい数値ですねえ・・

健康な方であればTP7.0を切ることはあまりないのですが。

 

Alb(アルブミン)も4.0とかなり低いです。

濃縮の影響も加味するともっと低い可能性あり。

父が亡くなる半年前くらいの数値がアルブミン3.4でした。

 

健康な方はアルブミンは4.5程度です。

アルブミンはお薬の成分や栄養を運ぶ運搬タンパク質ですから、

これが減ってくると、薬の副作用も強くなるし、

いろいろと全身に支障が出てきます。

母の場合、浮腫みという典型的な低たんぱく症の症状が出てます。

 

鉄が足りないということは、ATPが不足するということ。

全身の細胞に影響が及びます。

 

高齢者の場合、骨粗しょう症も懸念されます。

骨を支えるのはコラーゲンというタンパク質です。

 

コラーゲンを作るときにプロリンというアミノ酸にヒドロキシ基がくっついて

ヒドロキシプロリンになります。

 

この反応を助けるのがヒドロキシラーゼという酵素ですが、

この酵素が活性化するには鉄が必ず必要なのです。

つまり鉄が不足すると、コラーゲンが産生できない。

付随的に骨も弱くなる。

 

母はもうかなり高齢(80代)ですから、

食生活にうるさく口をはさむより、好きなものを自由に食べてもらいたいのですが、

これはさすがに放ってはおけません。

なぜなら「ピンピンコロリ」とは真逆をすすむ可能性が高いから。

 

抵抗力が低下して、ちょっとした病気で寝込んだり、

気分が沈んだり、外出が億劫になったり、

今後いろいろな症状が出てくる可能性が非常に高くなります。

 

母はこの2,3年で、母の見た目の老化が一気に進行しました。

筋力の低下して、歩くスピードが3割ダウン。

髪の毛が細々となり、背中が曲がり、見た目の’老人化’が加速しました。

データを見て納得しました。

 重要なことは「根本原因にどうアプローチするか?」

さて、どう対策するかな??

こういうのがカウンセラーとしての力量が問われるとこでして、

「はい、鉄サプリ飲んでね、プロテイン飲んでね。」という

テンプレート対応は、はっきり言ってダメですよ。

 

ダメではないけど、教科書読めば誰でもできるし、

「これを飲みなさい」「あれを食べなさい」というのは、

単なる押し付けでしかなく、

一方的な’食’のファシズムになる可能性だってある。

 

重要なことは、なぜ貧血・低タンパクが亢進したのか、原因を探るということ。

そして’楽しく’改善計画を立てること。

 

・・・で、

参考までに、

今回わたしがやったことですが、、

 

まずは、カラオケに行く(めっちゃ楽しかった笑)

 

その後、カルチャーセンターのカラオケ教室の体験入学に連れていきました。

母、気がついたらそのまま入学手続き完了させてた(ウッシッシ‥作戦成功)

 

あとは昔愛用していた’リンゴ酢を飲む’という健康法を復活させ、

超美味しいビーフカツのお店に連れていきました。

(なぜカラオケ教室に行って、リンゴ酢を飲むことが低たんぱく・貧血の改善につながるかは、

セミナーにいらっしゃるか、カウンセリングで個別に聞いてくださいませ)

 

例えば同じ貧血・低たんぱく症でも、幼児、子供、働き盛り、高齢者、

それぞれに対処方法が異なります。

それを考えるところにカウンセラーの存在意味があるし、やりがいのある部分です。

 

それぞれの生活スタイル、それぞれの嗜好、いろいろ加味して、

貧血解消のアプローチを考える。

 

’楽しい’というワクワク細胞に勝る治療促進剤はありませんから、

いかに’楽しい’と感じてもらえるか、それが私のプライオリティであり、

’楽しい’と感じてもらえるためには、

どこまでも知恵を絞りたいし努力したいと思います。

 

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