意外に奥が深くて驚いたマグネシウム入浴の効果【アトピー、乾燥肌、湿疹対策】

エプソムソルト(硫酸マグネシウム)入浴

ミネラルはビタミンなどの有機物と違って、とにかく吸収性が良くありません。

腸から吸収が難しいのです。

だからウンチの状態の悪い人(腸内環境の悪い人)はほぼミネラル代謝が良くなく、

ミネラル不足がさらに腸内環境悪化を加速させます。

 

腸からの吸収性の悪いミネラルですが、その中でもマグネシウムは皮膚から吸収が可能です。

だったらお風呂に入れて肌からマグネシウムを吸収させちゃえ!

というのがエプソムソルト(硫酸マグネシウム)入浴を激しく推奨する理由であります。

 

少々昔の文献にはなりますが、エプソムソルト入浴によってマグネシウムの血中濃度が有意に上昇することは確認されております。

Report on Absorption of magnesium sulfate (Epsom salts) across the skin

 

ところが、、

このエプソムソルト入浴には難点がありまして、それはその濃度。

上記実験で使われたエプソムソルトは10リットルあたり100g

これを日本の浴槽(150~180ℓ)に換算するとなんと1.8㎏です。

 

アマゾンで売っているエプソムソルトの最安値はニチガ製(5kg)

 

5kgの袋入りエプソムソルトは入浴剤というより、ほぼ「土嚢」

宅急便の配達員さん泣かせだし、うっかり不在にして宅配ボックスに入れられると泣きを見ます。

 

これだけ大量のエプソムソルトでさえ、本気で経皮から吸収させようと思うなら3回分以下ということです。

どれだけ大量のエプソムソルトが必要なんじゃい!て感じ。

 

毎回それだけのエプソムソルトを入浴に使うのは現実的ではなく、普段はやや薄めに使っております。

(実際には薄めであってもよく眠れるし、睡眠中に足の痙攣とかなくなるんですけどね)

 

ところが最近、マグネシウム入浴ってかなり濃度は薄くても皮膚そのものに良いんでは?という情報を得て再評価中です。

 

 

皮膚バリアを形成するマグネシウム入浴のすすめ

マグネシウム入浴が皮膚症状を改善するという情報をFBフレンドさんに教えてもらいました。

身体への吸収ではなく皮膚細胞そのものもマグネシウムを吸収することで改善されるという点に驚き。

こちらの皮膚科で使用されたのは塩化マグネシウムです。

しかもその濃度はたったの0.005%

そうか、皮膚細胞そのものにマグネシウムを供給するのにマグネシウム入浴剤は使えるのねと激しく合点した次第。

 

マグネシウムをはじめとする微量ミネラルはホメオスタシスが強烈で血中濃度が大きく変化することはありません。

たくさん血液データを見ますが、どんなにマグネシウム不足と推測される症状をもった方でも血中マグネシウム濃度は2.2程度です

 

ちなみに今まで見たデータで一番マグネシウム濃度が高かったのは2.5でした。

(ちなみに、こちらの方はほぼ毎日エプソムソルト入浴されている方でした)

 

鉄や亜鉛と違ってマグネシウム不足は判断するマーカがありません。

ということは、マグネシウムが十分に足りているのか?と判断するマーカもないってことです。

これがマグネシウムの難しさ。

 

エプソムソルトで足しておくのは良いのだけど、結構な量を使わないといかんし、やっぱりサプリで摂るのが効率よくね??といったモヤモヤを感じていたところですが、

そんなに濃度やマグネシウムの種類にこだわらなくてもメリットはあると分かり、エプソムソルト以外の塩化マグネシウム入浴剤をお試ししています。

 

塩化マグネシウムの入浴剤

アイハーブでは、入浴剤としては硫酸マグネシウムよりも塩化マグネシウムのほうが種類は多いです。

左はマグネシウム商品ではいろいろ出してる Life Flo Health、

右はマグネシウムオイルの専門商社 Health and Wisdom Inc.が出してるもの

 

Life Flo Healthのやつはオランダの汚染のない古代海底からくみ上げた海水で作っており、天然ものである点がウリ。

 

塩化マグネシウム以外にもいろいろと微量ミネラルを含むとあるが、成分分析がないので詳細は不明。

天然ものであるがゆえにやや結晶が大きく溶けにくいのですが、使いづらさはありません。

Life Flo Health, ピュア・マグネシウム・フレーク, 塩化マグネシウムブライン, 2.75ポンド (44オンス)

 

Health and Wisdom Inc.のものは単なるマグネシウムオイルの結晶なので純度が高い分、

マグネシウムの濃度も高くなると思われます。

Health and Wisdom Inc., マグネシウム バスクリスタルズ、 5.5ポンド (2.5 kg)

 

どっちも使い心地はあまり変わらず、容器の使いやすさでLife Flo Health社をリピート中。

従来のエプソムソルトでも良いわけですが、あまりに場所を取るのと見た目が可愛くない(!)ので

風呂場に置いてテンション下がらないLife Flo Healthにしております。

 

塩化マグネシウムの化学式、MgCl2

硫酸マグネシウムの化学式 MgSO4

モル質量はそれぞれ95.211 g/molと120.366 g/mol

それぞれどのくらいの濃度か計算しようとしたところで、化学が超苦手だったことを思い出し早々に断念。

もはや濃度はどうでもよいのですが、やろうとしたことがサクッと出来ないとなるとイラッとしますね。

勉強はもっとちゃんとやっとくべきだったなと思いました(余談)

 

 

(・・・と、ここまで書いて公開したところで、)

化学の得意なリケジョのフレンドさんが秒速で回答してくれました!

濃度は分子量(モル質量)で割ればいいので、

同じ量を使った時の濃度比は1/95 : 1/120 ≒ 1.26 : 1。

つまり、塩化マグネシウムの方が約1.3倍マグネシウム濃度が高くなります

ということで結論、

単純にマグネシウム濃度だけを見るなら塩化マグネシウムのほうが有利っぽいですね。

めぐみさんありがとうございました!

 

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