最も手軽な水素健康法とはアレをたくさん食べること【抗酸化対策・アンチエイジング】

酸化ストレスを取り除く水素の効果

ご存じ水素は還元能力に優れるためたいへん強力な抗酸化物質となります。

水素の摂取方法で一時期ブームになったのが「水素水」

ところが、独立行政法人国民生活センターが水素水と謳ってある商品を調べたところ、

・水素濃度表示の記載のあった5銘柄のうち3銘柄は表示値より測定値の方が低い濃度だった。

・表示のない3銘柄のうち2銘柄では水素ガスは検出されなかった

というお粗末な結果に。

 

ということで水素水は商業的にはオワコン化したのですが、水素自体の抗酸化能力が否定されたわけではありません。

本気で作った水素水だったら、抗炎症の効果が高くパーキンソン病を予防するという報告もあります。

Drinking hydrogen water and intermittent hydrogen gas exposure, but not lactulose or continuous hydrogen gas exposure, prevent 6-hydorxydopamine-induced Parkinson’s disease in rats

 

水素水がダメなわけじゃなく、市販の水素水は見た目も味もただの水ですから、

本気の水素水かパチモンの水素水か、我々には見分けがつかない。この問題は克服しようがないですしねえ。

 

水素ガスを吸引するという方法

水素ガスを吸引するという方法も非常に強い抗酸化能が認められています。

こっちもガチで吸引するとその効果は医療レベル。

 

一番有名なものでは心停止後症候群の水素ガス吸入による脳障害を改善効果です。

心停止後症候群に対して水素ガス吸入が脳障害を改善する効果を発見

 

水素ガスを吸うと脳の酸化ストレスが一気に低下します。

これは私自身が実際に体験しました。マジでリラックス効果半端ねえっす。

その時の体験談はこちら↓

【体験レポート】水素ガス吸引体験記!脳のリラックス感が最高 | ビタミンアカデミー
なにかと胡散臭い水素ですが、実は水素の効果は医療現場では認められております。「水素吸引」は厚生労働省も先進医療として認めた治療法なんです。 鼻腔からの水素吸引は脳にダイレクトに届くので、脳細胞への効果が高いらしい。水素水、水素サプリメントはよくわかりませんが、水素ガス吸引は効果がすごかったです。

 

水素ガス、即効性があるのでその場で疲れが取れるのがすごい。

私の周りでもご自身のクリニックに水素ガス吸入器を設置しているドクターはわりと多いです。

 

水素ガス吸入器、効果もバッチリだし割と本気で欲しいのですがなにせ高いのよ・・

100万円くらいが相場で、一番最安値は20万くらいです。

 

 

アレをたくさん食べれば体内で水素は作れるよというハナシ

意外にみなさんご存じないのですが、実は水素は身体の中でも発生しております。

腸内細菌が水素を作ってくれているんです

 

腸で発生した水素が腸管粘膜から血液に吸収され、身体を循環し肺に届きます。

その14%が肺から呼気として排出されているそうです。

 

腸内細菌が作ってくれていることを如実に証明したのがこちらの実験。

呼気中水素分析による朝食内容の検討

 

学生に3タイプの朝食を用意、

それぞれ朝食を食べてもらってその後の呼気に含まれる水素濃度を調べます。

用意した朝食は以下、それなりにヘルシーなチョイスですが、食物繊維量では和食が圧倒的ですね。

 

A. 玄米、きんぴらごぼう、ひじき、レンコンサラダ、オクラ味噌汁(食物繊維量 16.4g)

B. ライ麦食パン、目玉焼き、ソーセージ、豆乳、ドライイチジク、プルーン(食物繊維量 6.8g)

C. オールブラン、茹で卵、バナナ、豆乳、レーズン、クルミ(食物繊維量 8.5g)

 

結果がこちら。見事に食物繊維量が多いほど水素が発生しています。

 

腸内細菌由来の水素が身体にどう働くかですが、それもいろいろと立証されてて、

たとえば肝炎なんか有意に炎症レベルを下げてます。

Hydrogen from intestinal bacteria is protective for Concanavalin A-induced hepatitis

パーキンソン病の患者はバクテロイデス、クロストリジウム属が有意に少なく腸内の水素産生が低下している可能性大

パーキンソン病の発症と病態進行に関わる腸内細菌叢の解明

 

乳酸菌やビフィズス菌は水素をつくりだすことはできないという説もあるようですが、こちらの論文を読むとそうでもなさそう。

Effects of functional milk containing galactooligosaccharide, maltitol, and glucomannan on the production of hydrogen gas in the human intestine

 

こと腸内細菌に関してはとにかく未知な部分が多く、おおーそんな細菌もいたのね!という発見が多いのですが、

いまのところ水素をたくさん作るのはクロストリジウム属、つまり酪酸菌メインのようです。

アレルギーのある方にはもはや必須の感あるミヤリサンですが、水素産生菌としても有望てことみたいです。

 

あと何をもっても食物繊維は必須ですね。

彼ら(腸内細菌)にとって水素は代謝物。

水素が発生するのは腸内細菌が彼らの餌となる食物繊維を食べて活発に活動するからなのです。

 

たとえミヤリサンをがぶ飲みして酪酸菌を増やしたとしても、

食物繊維を送り込んで腸内細菌を活動させないと意味がない。

 

ここでふと思ったのですが、

ガチで糖質制限やって身体の炎症レベルが上がりまくりのクライアントさまがよくいらっしゃいます。

酪酸菌の餌はでんぷん(お米や芋)なので、やたら糖質を控えすぎてでんぷんも減らしてしまうと水素発生のチャンスが減ります。

当然酸化ストレスは高まるので交感神経優位、炎症レベル↑みたいな症状が出るのはないか??と思った次第。

 

食物繊維関係の良質なサプリって推薦品は特にないのですが、

イヌリンは分子栄養学実践講座のお仲間のあいだでも評判がよく、私もときどき飲んでます。安いし。

 

水素ガス吸入器、ゆくゆくは買いたいなあと考えておりますが、

そこまでするのは不要という方は、まずは食物繊維をがっちり摂って水素を自前でまかなってはいかがでしょう。

ゴボウ、こんにゃく、芋、キノコ、切り干し大根などの乾物など、たくさん食べましょう。

何十万円もする水素ガス吸引機と同等の効果はスーパーに行けば売ってますよってハナシでした。

 

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