【DPP4阻害剤】糖尿病の薬なのか?小麦グルテン不耐性を助長する悪魔の薬なのか?

DPP4(読み・ディーピーピーフォー)という糖尿病のお薬

先日、元MR(製薬会社営業)の方と話していて、彼らにとってDPP4と言ったら糖尿病の薬だって知って面白いなと思いました。

私にとってDPP4と言ったら「消化酵素」です。

 

以前から、なんでDPP4が糖尿病の薬になってるのか不思議だったのですが、ちょっと調べたのでメモ。

食べ物を食べると小腸から分泌される「インクレチン」というホルモンがある。

インクレチンは、①インスリンの分泌を促進する、②グルカゴン(血糖値を上げるホルモン)を抑制して、血糖値を上げすぎない、という2つの作用があります。

つまり、インクレチンが豊富にあれば、インスリンが出やすい、血糖値が上がらない。

Ⅱ型糖尿病の方にとって救世主のようなインクレチン。

ところが、このインクレチンを分解してしまうのが、DPP4という酵素。

なのでこの DPP4という酵素の働きを邪魔してしまえば、インスリンはよく出るし血糖値も上がりすぎないよね、てことで開発されたのが糖尿病のお薬「DPP4阻害剤」、通称「DPP4」と言います。

 

DPP4が素晴らしいのは、副作用(血糖値を下げすぎる)の心配がないことです。

なぜかというと、インクレチンは血糖値が80以下になるとその作用を自らストップさせます。

自動調節作用があるので、血糖値が高い時だけ有効で、適正(血糖値80くらい)になったら、自然に効力を失う。

他の糖尿病のお薬のように、副作用(低血糖を起こす)の心配がないので、’素晴らしいお薬’という評価らしいです。

 

小麦グルテン・乳カゼインの分解酵素としての DPP4

私にとってDPP4と言えば、小麦グルテン・乳カゼインに強い消化酵素のことです。

小麦グルテンは、腸粘膜の細胞間を押し広げ、リーキーガットの原因になったり、腸カンジダを悪化させます。

小麦を使った料理を食べるときは、すみやかに小麦のタンパク質を消化させるべく、DPP4配合の消化酵素サプリメントを飲んでいます。

 

最近はエンザメディカ社の「ダイジェストスペクトラム」使ってます。2錠中にDPP4が1400単位

Enzymedica, ダイジェストスペクトラム(Digest Spectrum), 90カプセル

 

DPP4配合の消化酵素としてはトリエンザが有名なんですけど、人気があっていつも売り切れなんですよねぇ。

Houston Enzymes, TriEnza、DPP IV活性入り、180粒

 

DPP4は、プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)の一種です。

米国でセリアック病患者(小麦グルテンに対して抗体ができちゃう人)の腸内では、このDPP4の濃度が著しく減少しているのが分かりました。

Abnormal expression of dipeptidylpeptidase IV activity in enterocyte brush-border membranes of children suffering from coeliac disease

そこで、小麦グルテン不耐性を持つ患者にDPP4を投与したところ、症状の改善が認められたことから、DPP4が小麦グルテンの消化に関与していると推測。

のちのち、DPP4が小麦グルテンの中のペプチド構造「プロリン」を分解するということが分かりました。

 

リーキーガットは、腸粘膜の細胞と細胞の隙間がスカスカになって、良からぬ毒素や未消化物が血中に侵入してしまう状態です。

小麦のグリアジンが腸の細胞間を押し広げるので、リーキーガットに小麦は禁忌なんですな。

グリアジンの大部分がプロリンで組成されているので、小麦を口にするならDPP4で消化酵素を補助するのが、リーキーガット治療では王道です。

DPP4阻害剤を処方されつつ小麦を食べる糖尿病患者?

さて、前述の「糖尿病治療薬としてのDPP4」に話を戻します。

もしも、糖尿病患者が「DPP4阻害剤」を長期で服用したら、それってセリアック病患者・小麦不耐性の腸内と同じ環境を作ってるんでは?という推測が成り立ちます。

 

例えば、日本で有数の糖尿病王国「香川県」

知人曰く、香川県民にとってうどんを食べることは「輸血」と同じなんだそう(笑

もしも、DPP4阻害剤を飲みながら、うどんを食べる糖尿病患者がいたとしたら?

それって「リーキーガット症候群」を自ら目指しているような自殺行為のような気がしますがいかがでしょう??

それとも、DPP4阻害剤を処方される際は、小麦は食べないように注意されるようになっているのでしょうか?

 

リーキーガットは、真綿で首を絞めるように長期にわたってじわじわと症状が出ます。

気が付いたらアレルギー、慢性疲労、自己免疫疾患、うつ病になってた、体質変わったの?なぜ?てな感じです。

 

DPP4阻害剤処方の糖尿病患者が小麦不耐性になる確率が上がるのか、リーキーガットになるのか、そのようなデータはあるはずもなく私の空想でしかありませんが、「DPP4阻害剤」というお薬名を目にするたびに想像してしまうのであります。

いずれにせよ、小麦は血糖値を上げやすく、糖尿病患者には毒ですから、食べないことが前提であるべきですけどね、

DPP4阻害剤を処方されるほどの糖尿病でありながら、うどん食べるわラーメン食うわのタワケモノは、当サイト読者にはいないと思いますので特に問題はないと信じておりますが。

 

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