【ドライアイ治療】コンタクトレンズによる角膜の傷がビタミンAで治った話

ドライアイをビタミンAで治療する

今時?とよく言われるのですが、普段はハードコンタクトユーザです。

ハードコンタクトレンズのほうが、乱視強制力が優れており、酸素供給率も高い。
長期利用にはソフトレンズよりも眼に良いためです。

ハードコンタクトレンズは涙に浮いている状態なので、ドライアイだと眼球と擦れて充血します。

この状態で眼を強く触ってしまい、傷が入ってしまったことがあります。

黒目の内側に白いポッチリが出来ており、ハードコンタクトを入れると、そこに触れるたびに激痛。

眼科へ行ったところ、角膜に傷が入って部分が白く見えるらしい。

これが治るのにえらい時間がかかって、完治するのに1ヶ月くらいかかりました。

 

つい先日、ふと気がつくと同じ場所に傷が再び。

実家への帰省時、長時間ドライブで眼を酷使したのか、同じ場所に傷が入ってる。

眼球の形なのか、コンタクトを入れる時の癖なのか、どうもそこだけ負担がかかっているらしいです。

 

角膜や網膜に必要な栄養素はビタミンAです。

今回はミセル化ビタミンAを5,000~10,000IU、毎食後に足してみました。

1日あたり15,000~30,000IUです。

すると5日後には完治。すごい効果。

このミセル化ビタミンAですが、以前、ドライアイで充血がひどかったときにも良く効きましたが、今回の角膜の傷にも非常によく効きました。

 

Kirkman Labs, マイセライズド・ビタミンA リキッド, 1 液量オンス (30 ml)

ミセル化タイプのビタミンAがよく効くタイプとは?

ビタミンAは脂溶性のビタミンです。

サプリメントだと油状をカプセル化したものがメインになります。

これは「mycellized」つまり乳化タイプなので、サラサラの水溶性で、水に溶かして飲みます。

 

血液検査でコレステロール値の高くない人は、肝臓でうまくコレステロールが作れていない可能性が高いです。

コレステロール、特にLDLは胆汁の原料になります。

食事の脂質は、まず胆汁で乳化されます。

胆汁が十分でないと脂質がうまく消化できませんから、脂溶性のビタミンが活用出来ません。

 

私はもともとコレステロール値が高くありません。(と言っても180くらいありますけど、年齢を考慮すると理想値は200以上は欲しいところ)

コレステロールが低く、脂溶性のビタミンが代謝出来てるかどうか怪しい私のようなタイプは、ミセル化タイプのビタミンAは良く効きます。

私の場合、リーキーガット治療(腸粘膜の抗炎症)のために始めたミセル化ビタミンAですが、結果的に背中のニキビが消えたり、かかとのカサカサが改善、ドライアイ(コンタクトレンズによる充血)の改善といった効果が出ました。

 

 

ビタミンAの副作用について

ビタミンAの過剰による胎児奇形は、ビタミンAが活性化されたレチノイン酸の場合であり、現在ではレチノイン酸のサプリメントは販売されていません(ガンの治療に使われる一部の医薬品を除く)

ビタミンAは「カロテン、レチノール、レチナール、レチノイン酸」と代謝されます。

レチノールからレチノイン酸に代謝される場合に必要な酵素が欠如する場合、もしくは酵素活性が足りない場合、ビタミンAの不足症状であるカサカサ肌、ドライアイ、ドライマウスなどの症状がでます。

この代謝がうまくいかないと、細胞のガン化を促進する可能性が高いらしい。つまり酵素活性不足による二次的なレチノール過剰がガン幹細胞促進に寄与するとのこと。

参考文献

Vitamin A/retinol and maintenance of pluripotency of stem cells.

 

酵素活性が正常な場合は、レチノイン酸(活性型ビタミンA)により、細胞の分化が正常化、アポトーシスを誘導、がん細胞の増殖を抑制する方向で働くとのこと。

これを踏まえて、レチノールは何か改善したい症状がある時に、短期集中で使うようにしています。

ニキビ、疥癬、副鼻腔炎、ドライアイ、ドライマウスなど、ビタミンA不足の症状の方をよく見かけます。過剰よりも不足が問題なることが圧倒的に多いという印象です。

ビタミンA不足についてはこちらでも書きましたのでご参考ください▼

【ビタミンA】手のひらが黄色いのはタンパク質不足かも | ビタミンアカデミー
ミカンを食べて肌が黄色くなるのはタンパク質不足 時々、妙に肌の色が黄色い人がいます。 タンパク質不足でカロテノイドの色が出ちゃってる人です。 カロテノイドは、レチノール(ビタミンA)に変換されます。 変換されたビタミンAは、いったん肝臓に蓄えられ、そこから必要に応じて身体の各部位に運ばれます。 この時、ビタミンAを運搬するのが、 RBP(レチノール・バインディング・プロテイン)、日本語で「レチノー

 

ふと思ったのですが、細胞内に運ぶのもRBP(ビタミンA結合たんぱく)というタンパク質ですし、酵素もタンパク質です。

なんからの影響で酵素活性や細胞側の受容体が不完全でレチノール過剰になる状況とは、間接的にはタンパク質不足が背景にあるのではないかと睨んでいます。

ビタミンAに限ったことではありませんが、ビタミンやポリフェノールをなんからの症状に効かせようと思ったら、タンパク質が充足していることは必要最低条件ですね。

 

余談

Facebookでこのミセル化ビタミンAのことを投稿した後日、「眼にすごくしみるのですが、どうしたらよいでしょう??」というメッセージをいただきました。

頭の中が????になったのですが、なんとこれを直接眼に点眼したらしい!!

いやーびっくりしました。笑

眼は無事だったようですが、たいへん痛かったとのこと。

点眼剤ではなく、飲むサプリメントです。お間違えのないように。

 

この記事が気に入ったら 「いいね !」 してくれるとうれしいです

Twitter で