果糖(フルクトース)は内臓脂肪を増やし脂肪肝の原因になる【ぶどう糖と果糖の違い】

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内臓脂肪を増やす果糖

糖質にもいろいろ種類があり、それぞれ特徴が違います。

単糖類の代表である、ブドウ糖と果糖の比較をしてみます。

血糖値が高い低い、これは血中の「ブドウ糖」を測っています。なので、ブドウ糖が悪者扱いされやすい。

ところが、果糖もかなりの曲者で、ブドウ糖のように直接エネルギーに変換されない代わりに、肝臓に直行して中性脂肪やコレステロールになります

 

10週間、総カロリーの25%をブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)に分けて摂取した実験結果です。

Consuming fructose-sweetened, not glucose-sweetened, beverages increases visceral adiposity and lipids and decreases insulin sensitivity in overweight/obese humans

 

VAT(内臓脂肪、visceral adipose tissue)、SAT(皮下脂肪、subcutaneous adipose tissue)、ともに果糖(フルクトース)を摂取したほうが増加しています。
特に内臓脂肪(VAT)の増加が顕著です。

果糖は、肝臓ですぐに代謝されるため、ブドウ糖に比べ血糖値を上げにくいのですが、脂肪として溜め込まれやすい性質があるのです

 

血糖値が上がるとAGEsが作られ、血管のコラーゲンが糖化で劣化します。

果糖は血糖値は上げにくいのですが、果糖の代謝物「グリセロアルデヒド」は、ブドウ糖で作られるAGEsよりも大量の活性酸素を発生させるため、より毒性の強いとされています。

糖化に関して言えば、ブドウ糖よりも果糖のほうがタンパク質と結合しやすくAGEsを作りやすいことが分かっており、この弊害を避けるため、人間は果糖を血中に取り込まないよう進化したのではないか?と言われているほどです。

 

ブドウ糖はインスリンが必要になりますので、摂り過ぎれば膵臓に負荷がかかりますが、果糖は肝臓に負荷がかかります。

結局のところ、ブドウ糖とはまた違った角度で摂り過ぎれば有害ということです。

 

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清涼飲料水、菓子類以外に含まれる異性化糖

果糖が肝臓に負担になることは分かった、だから果物はあまり食べません、というのは半分正解で半分不正解。

果物より問題視すべきは異性化糖です

異性化糖とは、でんぷんを酵素分解して作られる糖で、ブドウ糖と果糖の混合糖だと思ってください。

現代人は、知らない間に異性化糖から果糖をたっぷり摂取しています。

食品をよく見てみると、いかに異性化糖が氾濫しているかが分かります。

日本の表示ルールですが、
果糖が50%未満のものを「ブドウ糖果糖液糖」、
果糖が50%以上のものを「果糖ブドウ糖液糖」と表示します。

 

スーパーで異性化糖探しの旅をしてみましょう。

ルールはお菓子以外で、あくまで食事としての食品にターゲットを絞ってみます。驚くほど簡単に見つかります。

 

「ブドウ糖果糖液糖」砂糖も入れて異性化糖も入れる意味って何なんでしょうね??

 

「果糖ブドウ糖液糖」子供が喜びそうな冷凍食品、これも砂糖と異性化糖との合わせ技です。

 

政府保証の「特定保健用食品」いわゆるトクホも頻繁に使われてて笑えます。
血圧を下げても中性脂肪が上がるのは無視とはシニカルですねぇ。

 

これほど異性化糖が増えた理由ですが、加工糖なので成分が安定しており変質せず廉価であるという商業的理由の他に、米国の農業政策も絡んでます。

1950年代キューバ危機により、米国はサトウキビの輸入が途絶えます。
そこで、生産性の高いトウモロコシの作付けを推奨し、それを輸出したかったという政治的な背景があります。
米国政府の狙い通り、トウモロコシは異性化糖の原料として主要な輸出農産物になりました。

 

太古の昔、果物は限られた時期しか採れない貴重な糖でした。
年間を通して、口に入る果糖の量は知れていたのですが、現代人は毎日のように口にしています。
果糖をこれほど口にするようになったのは、長い人間の進化の歴史の中で、ここ数十年の話です。生物として摂取量に対応できないのは当たり前です。

清涼飲料水には果糖を使う理由

食事よりも、もっと問題なのが清涼飲料水に含まれる果糖です。なぜ清涼飲料水にこれほど異性化糖が使われるのでしょうか?

 

果糖はブドウ糖よりも甘味度が強いという特徴があります。

甘味のレベルを、砂糖を100とすると、果糖は150、ブドウ糖は70となります。
血糖値をあげるスピードは遅いのに甘味度が高い、これが果糖の特徴です。

甘味度の順位
1位 果糖
2位 砂糖
3位 ブドウ糖

果糖の甘みは、低い温度でより強く感じます

梨、ぶどうなど、果物を冷蔵庫で冷やして食べるほうがおいしく感じるのは、含まれる果糖のせいです。

 

アイスコーヒーを頼むと、ガムシロップが付いてきます。

ガムシロップの主成分は果糖です。

温度が低いアイスコーヒーには、果糖の多いガムシロップのほうがより強く甘みを感じさせます。

反対にホットコーヒーにガムシロップを使うと、温度で果糖の甘みが飛びますから必要以上にシロップが必要になります。
だからホットコーヒーには砂糖で、アイスコーヒーにはガムシロップが付いてくるのです。

 

健康的な低GIの甘味料として、ひと昔前に大人気になった「アガベシロップ」

このアガベシロップの主成分も果糖です。
アガベシロップが煮物に向かない理由も同じです。温度を上げると甘みが薄くなります。

 

清涼飲料水、スポーツドリンク、どれも冷やして飲むことを前提に作られています。

清涼飲料水は、砂糖を使うよりも果糖の多い異性化糖を用いたほうが、製造コストを抑えることができます。

ジュース、スポーツドリンクなどの清涼飲料水に、砂糖ではなく異性化糖が使われる理由、それはこういった果糖の特徴のためです。

 

これから暑くなる季節、子供は喜んでジュースを飲みますが、どう考えてもジュースに含まれる果糖は、小さな肝臓が耐えうる量を超えています。

肝臓の炎症はゆっくり進みます。
清涼飲料水、ガムシロップの類は百害あって一利なし。撤廃で良いと思います。

異性化糖と脂肪肝の増加

飲酒の習慣がなく、痩身で健康そうな痩せた方でも、血液検査の結果を見ると隠れ脂肪肝であることが非常に多いです。
どうしてもこうも脂肪肝が多いのか?と思います。

脂肪肝は慢性炎症なので、フェリチンも酵素もマスキングされて、解析作業をより複雑にします。

脂肪肝で上がった数値がビタミンB6不足による酵素不活性で押し下げられると、マスキングされて表面上は正常値を示します。
慣れてなければ、たとえ医師でも読み誤るかもしれません。

【栄養療法】ビタミンB6不足をAST/ALTの値で判断する
ビタミンB不足をAST/ALTで判断するコツAST/ALTは別名を「逸脱酵素」と言います。酵素が反応を起こすには、補酵素が必要です。AST、ALTの補酵素はビタミンB6です。ビタミンB6が不足していれば、補酵素が不足しますので、酵素はあっという間に活性を失い、寿命が短くなります。特に顕著なのが、ALTです。ASTに比べて、ALTのほうが寿命(半減期)が長いので、補酵素不足で失活する影響が大きく、数値としての変動がわかりやすいのです。

 

現代人に脂肪肝が増えたのは、この異性化糖の影響が大きいと睨んでいます。

段階的に異性化糖からは距離を置きましょう。

加工食品の成分表示を見て「ブドウ糖果糖液糖」と「砂糖」だったら、普通に「砂糖」を使っている商品を選ぶことです。

異性化糖の鋭利な甘みから距離をおくことで、食品本来の甘み旨みを感じられる「味覚力」を取り戻すことは、肝臓の負担を減らすことにも繋がります。

人間の身体は大量の果糖に対応できるよう進化していません。
肝臓の負担を減らすためにも、異性化糖とは距離をおくようにしてください。

 

 

 

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