1日3個の卵でコレステロール機能が改善
1日に卵を何個食べればよいのか?
コネチカット大学の研究チームが、人間による実験の結果、1日3個でも全然オッケーですよという結果を発表しております。
実験には、健康な若い男女38名が参加、
2週間、卵抜き生活の後、1日1個、1日2個、1日3個というふうに、4週間ずつ順次卵の摂取を増加させて、血液検査をモニタリング。
結果、卵を1日3個食べた場合が一番有意に、HDL/LDLコレステロールの粒子サイズが大きくなり改善、LDLコレステロールの機能改善、血漿中の抗酸化物質の増加、
といった効果が確認されたとのこと。
コレステロールの粒子サイズは、小型化するほど酸化しやすく、血管に沈着しやすい、つまり悪玉と言われております。
コレステロールの粒子サイズが大きくなるのは、コレステロールの質が良くなることを意味します。
1日1個の卵で抗炎症効果
こちらは2型糖尿病の患者29人が被験者として参加、卵1日1個でも、抗炎症の効果があったそう。
片方のグループには、毎朝1個の卵、もう片方のグループにはオートミール40gの朝食を、それぞれ5週間続けてもらった。
卵を食べたグループは、炎症マーカーとなる、TNF-α とASTが有意に改善された、
グルコース関連は全く改善しなかったから、糖尿病改善にはならないけど、炎症対策にはなるよと結論してます。
「卵は1日1個まで」の謎
ものの数年前まで「卵は1日1個まで」と言われておりました。
その根拠ですが、鶏卵(中1個)に含まれるコレステロールは、210mg
コレステロールの食事摂取基準(厚生労働省)は、高コレステロールの人は、男女ともに1日300mg以下を目標とする必要があると決めたことが、卵は1日1個までという根拠になったようです。
ところが、2015年版の厚生労働省『日本人の食事摂取基準』では、「目標量設定の科学的根拠が不十分」として、コレステロールの目標量が撤廃されました。
米国でも、2015年に「コレステロールを多く含む食品の摂取制限に関して新しいガイドラインから削除する方針」とのこと。
コレステロールに関しては、ここ数年で世界的にパラダイムシフトが起きたわけです。
コレステロールは必要な栄養素
コレステロールは食事の影響は3割程度、あとは全て肝臓で自家合成されています。
食べ物の影響は少ないのです。というか、実感としては全くないに等しい。
低いのはむしろ問題ありのコレステロール!食べるものは関係なかったという話 | ビタミンアカデミー
逆に、食事から摂取されるコレステロールが増えると、ネガティブフィードバックが働き、肝臓がコレステロール合成を減少させる効果があります。
卵の食べ過ぎでコレステロールの上昇云々は、完全にオワコンですね。
コレステロールはリン脂質とともに細胞膜の材料となります。
最新の栄養学では、しなやかな血管を作るために、コレステロールは大事な栄養素であり、
良質のコレステロール源として、卵を1日1〜3個食べることが推奨です。
結局、卵を1日何個食べるのか?
卵を1日3個というのは、私にとってはけっこう多いです。
というのも、IGG検査(低アレルギー検査)で卵に強い反応が出たため、1週間に1個かそれ以下という生活をしばらく続けておりました。
しかし、数ヶ月続けましたが、全く効果を感じず、血液検査にも全く改善が見られなかったため、即終了w
リーキーガット対策として、IGG抗体の出るものは、可能な限り除去したほうが良いのですが、その他のリーキーガット対策(プロバイオティクス、消化酵素)のほうが効果を体感できましたので、除去食はフェードアウトしました。
上記のように、毎日食べたほうが炎症マーカが下がるケースもあるくらいですから、抗体以前に、良質のタンパク質、コレステロール源としての効果のほうが高いのかもしれません。
バターで作ったオムレツや、おでんの卵、美味しいですしね、
除去するストレスよりは、美味しく食べるを選択したいところ。
コレステロール値の悪い方も、良質のタンパク源として、どうぞ卵を美味しく食べてください。