コレステロール基準値のウソ
2014年、日本人間ドック学会がコレステロールの基準値を見なおしました。
以前の基準値220 から、男性254、女性280 までは正常値と変更。
ネット上では、 コレステロール低下薬を売るために、わざと低めの基準値にしてたなコノヤロー的論調もあり、製薬会社との蜜月関係が非難されたり。
ちなみに、日本のldlコレステロール基準値では120mg/dlを超えるとNG、アメリカでは190mg/dlまではOK。
日本のほうが基準が厳しいらしいです。
もともと健康診断の値は、病気がどうかの指標にはなっても、健康かどうかの指標にはなりません。
健康診断では、高すぎる異常値はフィルタしますが、低すぎる値は無罪放免。
低い数値は、栄養不足を意味することが多いのですが、コレステロールが低いのも、細胞やホルモンの原料が足りてないということを意味します。
コレステロールには善玉も悪玉もなし
そもそも HDLのHDとは、「High Density」高比重、LDLのLDは「Low Density」低比重の略
比重の高いコレステロールは、不要な脂質を回収して肝臓に戻す掃除屋
比重の低いコレステロールは、必要な部分に原料のリポタンパクを届ける運び屋
つまり、コレステロールに善玉も悪玉も無く、役割が違うだけです。
では、どうしてLDLコレステロールが血管に溜まって心筋梗塞や脳梗塞になるのか?
原因は炎症。
炎症が起きたところに、細胞膜を修復しようとして、運び屋LDLが原料となるコレステロールを届けているだけの話なので、本当の原因は炎症ということです。
炎症の原因は、酸化ストレスや、糖質による高血糖だったりします。
コレステロールを犯人扱いするのは冤罪ですね。
ラードとバターを食べてもコレステロール値は増えません
私はコレステロール値が低いです。
BMI値低、痩せてるのも、実はあまり良いことではないよって話をしましたが、コレステロールも当然低すぎは問題があります。
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いつもだいたい総コレステロールが160~170前後です。
栄養療法では、200以上が理想値です。
いつも担当医に、もうちょっとがんばろうね~なんて言われてます。
昨年「よーし、今度の検査では絶対コレステロール上げてやるぞ~」と意気込み、ラードとバターを毎日食べました。検査前、食事は私の分だけ、別添えでラード足し足し、バター盛り盛り(卵はIGG検査でかなり高い反応が出たので、あまり食べず)
結果、AST/ALTだけ上昇して、コレステロールは微動だにしませんでしたw
(Before) → (After)
AST 24 → 35
ALT 22 → 34
TC 166 → 169
HDL 68 → 68
LDL/HDL 1.36 ⇒ 1.34
(検査日 2014/10/27 → 2015/5/2)
これ、実は当然の結果でして、なぜならコレステロールの80%以上は肝臓で製造されており、食事からのコレステロールは2割以下。
つまりコレステロールは食事にはほとんど影響されないのです。
結局、不十分な私の肝機能をあぶり出す結論でしたw
適正コレステロール まとめ
コレステロールを上げるには、製造工場である肝臓が十分に機能していること。
ビタミンB(特にV6)、ビタミンC、十分なタンパク質(アミノ酸)などが必要です。
あと肝機能をあげるには、やっぱり腸ケアの4Rだなと。
リーキーガットで、未消化物も毒素もだだ漏れだと、肝臓はデトックス業に忙しくて、コレステロール合成はおろそかになりますから。
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一番、体調が良い時の総コレステロール値が209でした。
体感と一致しています。やはりそれくらいが丁度良いということです。
低すぎると、細胞膜も原料不足で肌もカサカサ、気持ちもギスギスします。
コレステロール値は200以上が適正と覚えてください。