【消化酵素】タンパク質不足解消には膵臓の負担を減らすべき理由

タンパク質の需要が大きい「膵臓」

生命体の最も重要な栄養素はタンパク質です。

タンパク質の消化吸収には、多くのエネルギーが必要です。

他の生命体の遺伝子情報を持ったタンパク質を、いったんバラバラに分解し、吸収するのは、ビタミン、ミネラルなど他の栄養素を吸収するのとは比較にならない重労働です。

 

消化するために必要になるものが「消化酵素」です。

消化酵素の原料もタンパク質ですので、消化酵素を作る「膵臓」は、タンパク質の需要が最も大きい臓器となります。

断食が自然治癒力を高める理由

分子栄養学の基本的な考えですが、栄養は、需要の大きさによって選択的に各臓器に配分されます。

 

膵臓は、タンパク質の需要と優位性が一番高い臓器です。

他の生命体のタンパク質は、身体にとって「異物」です。

 

口から始まって肛門まで、消化管は「身体の外側」であり「異物」を受け止める場所です。(だから腸には免疫細胞がたくさんある)

異物は体内に侵入を許す前に、漏れなく「分解」されなければなりません。

 

異物分解(消化作業)のために、大量の消化酵素が必要になります。

従って、消化酵素の製造工場となる「膵臓」には優先的にタンパク質が割り当てられます。

 

消化に負担がかかると他の臓器は原料のタンパク質を膵臓に取られて、配分が回って来ません。

従って、消化力以上に食べると自然治癒力が低下します

 

断食が自然治癒力を回復させるのは、膵臓のタンパク質需要を減らせるからとも言えます。

タンパク質不足には消化酵素

アルブミン値AST、ALT尿酸値の値などから、タンパク質不足が疑われる場合は、食べるタンパク質量を増やすことが必要ですが、

食べるタンパク質の量を増やすということは「異物」の摂取が増えるということです。

タンパク質量を増やすことは身体に負担をかけることになり、抵抗力・体力の低下を招きかねません。

 

ですので、タンパク質不足の場合にまず補充するべきものは「消化酵素」です。

タンパク質の需要が大きい膵臓の負担を軽減させることが出来ますので、結果的にタンパク質不足の解消につながります。

 

私自身、なかなかタンパク質不足、貧血が解消されませんでしたが、消化酵素を補給するようになって数値が改善してきました。

Enzymedica と Houston Enzyme の「トリエンザ」は必ず常備しています。

 

Enzymedica社のBasic、グルテンイーズ、ATPro配合と試しましたが、この「Digest Gold + Probiotics」が一番良かったです。

Enzymedica, ダイジェストゴールド+プロバイオティクス(Digest Gold + Probiotics), 90カプセル

 

グルテン、カゼインの消化のためのDPP4メインのトリエンザ。

Houston Enzymes, TriEnza、DPP IV活性入り、180粒

 

Enzymedica社のグルテンイーズは1カプセルでDPP4が1,000単位、トリエンザは2カプセルで1,200単位ですが、含まれる他の消化酵素がバリエーションに富んでいるので、結局トリエンザに戻りました。

プロバイオティクスと同じで、消化酵素もバリエーションを多く摂るほうが断然効果的だと思います。

アンチエイジング力は消化力

人間は、栄養を他の生物に依存している「従属栄養生物」です。

他の生物のタンパク質を、自己のタンパク質に作り変える力こそが「生きる力」であり、分子栄養学の基本です。

その過程に欠かせない「消化力」こそがアンチエイジング力で、消化力を失うことは人間にとって「死」を意味します。

 

私の両親は高齢で病身、人生の最終ステージにいますが、まだ肉を食らう力があるうちは確実に死を遠ざけています。

断食や消化酵素の補充でタンパク質を充足させるのは、理にかなったアンチエイジングだと思います。

 

参考文献

福岡伸一先生の「生物と無生物のあいだ」

科学というより文学です。こんなに表現力のある科学者が他にいますかね??

下手な小説よりめちゃくちゃ面白いですよ。

 

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