水分を保持するタンパク質「アルブミン」
分子栄養学を勉強してよかったなと思うことの一つがタンパク質への理解が深まったことです。
血液の中に存在するタンパク質のほとんどがアルブミンです。
アルブミンは主に運び屋としての働きがあるが、中でも重要なのが水分を保持することです。
なので、タンパク質不足(低アルブミン)の人は、水分を保持する力が弱く、身体が干からびた状態になります。
水を飲んでも水分を保持する力が弱いので、熱中症になりやすいということ。
さらに、溢れた水分が血管から細胞側に染み出すので、「むくみ」もおこります。
血液中の水分が少なくなるので、相対的に血液が「濃縮」された状態になり、(低栄養であるにもかかわらず)見かけ上の数値が良く見えるという「マスキング」というややこしい状態にもなります。
・熱中症
・むくみ
・マスキング(血液検査の結果が正しく反映されない)
これらは全てタンパク質不足が原因
熱中症は水を飲まないことも原因ですが、飲んだ水を保持できないことが、もっと大きな原因なんです。
ガッテンでも特集ありましたね。
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理想のアルブミン値は4.5
これは父が倒れた時の検査結果です。
一目でタンパク質不足と分かる低アルブミンの値です。
余談ですが、BUN、CREも上がってます。
これは腎機能に問題ありの数値。
(この時、父は自らの希望で点滴と排尿のための管を外させました。
寝たきり、管に繋がれてベッドに縛り付けられた人生は絶対嫌だという自身の美学。なんとも父らしい・・。
なので、高BUN、CREは排尿出来なかったのが原因かなと。排尿出来るようになった今は改善)
ALB(アルブミン値)の理想は4.5です。
父は退院後、少し回復しましたが、いまだ3.9と低いままなので、タンパク質が足り無い状態です。
アルブミンは水分も運びますが、お薬の成分も運びます。
もしも、この状態で投薬治療したら、運び屋のアルブミンが少ないので、薬の効き目よりも副作用のほうが強く出たかもしれません。
父は治療拒否だったので、血圧降圧剤以外は飲まず。
もしかしたら、それが良かった(!?)のかも。笑
食欲は戻りましたが、低タンパク状態であることには変わら無いので、今年の夏は熱中症に注意させないといけません。
食事も取れないときのタンパク質補給ですが、本当に衰弱する前にアミノ酸サプリを飲みます
タンパク質補給にアミノバイタル
スポーツ用、アスリート用としての商品ですが、疲れた時や病気で弱った時にも良いです。
「消化」という身体には重労働の工程をすっ飛ばして、ステーキを食べるのと同じなので非常に効率のよいタンパク源です。
父にも飲ませようかと思います。
肝臓はタンパク質大食い臓器なので、二日酔いの時にも活躍です。
BCAAの筋肉増強作用で言うと、バリン、ロイシン、イソロイシンは「1:2:1」の比率で摂るのが理想です。
アミノバイタルはやんわり理想比率になっています。
アスパルテームが甘味料はイケてませんが味の素社なので仕方なし。
アイハーブに無添加タイプはありますが、カプセルがデカ過ぎる、もしくは粉状は苦すぎて飲めないので、なんだかんだ言って結局アミノバイタルが一番よく買ってますね。
BCAAはセロトニン生成を阻害するので、寝る前に飲むと覚醒して寝つきが悪くなるので、飲むなら昼間にするよう注意してください。
夏バテにはタンパク質
暑いとどうしてもソーメンなど炭水化物に偏りがちですが、低タンパクの影響は多岐にわたって影響が出ますので注意しましょう。
お年寄りは熱中症にならないよう普段から高タンパクな食事を。
若い方でも、夏ばてしやすいという方、タンパク質をしっかりと食べましょう。