口臭予防に緑茶でマウスウォッシュが効果大
口腔内の殺菌、歯周病予防に、緑茶が効果大という研究結果が、昨今たくさん出ています。
イラン、バーボル大学の、学生25人を使っての実験結果 (2012年)
片方のグループには生理食塩水、もう片方のグループには緑茶を使って、1日2回のマウスウォッシュを5週間連続使用してもらった。
歯肉、プラーク、出血、すべての項目で、緑茶が優位に効果が高かったとのこと。
緑茶マウスウォッシュは、歯周病に対して、安全かつ補助的な治療薬となり得ると結論してます。
また、こちらは、クロルヘキシジンと緑茶の比較実験の結果です。(2015年 Karnataka、インド)
被験者30人に対し、4日間の二重盲目検査を行い比較したところ、
プラーク(歯垢)、歯周病菌に対する効果は、緑茶もクロルヘキシジンも
どちらもほとんど変わらないという結果になってます。
クロルヘキシジンは一般的なマウスウォッシュや歯医者で使用される殺菌剤、
歯医者に行くと、レジ横で見かける「コンクール」の主成分がクロルヘキシジンです。
胃腸と同じで、口腔内も同じ地続きの粘膜です。
腸と同じように、善玉菌がいることによって粘膜の健康が保たれています。
口腔内のプロバイオティクスについては以前まとめたとおりです。
虫歯・歯周病じゃないのに口臭が気になる!?口用プロバイオティクスまとめ | ビタミンアカデミー
クロルヘキシジンに代表される殺菌剤のデメリットは、この善玉菌も殺してしまうところです。
緑茶は、歯周病菌など有害な菌に対してのみ殺菌能力が高く、善玉菌を殺しすぎないため、口内フローラを育てる働きがあります。
緑茶マウスウォッシュの方法
緑茶マウスウォッシュの方法です。
普通に飲む緑茶よりも、かなり濃く作ります。
100mlの水かぬるま湯に、ティースプーン山盛り一杯の粉末緑茶、もしくは抹茶を溶かして、お口クチュクチュうがいをする。
・うがいをした後は口をすすがないこと
・寝る間、歯をみがいた後に行うと効果的
この方法で「試してガッテン」で、お年寄りを被験者に実験、口臭がなくなったという結果になってました。
緑茶のポリフェノール「カテキン」は、コーヒー紅茶と違って、歯に着色する力が弱いため、緑茶マウスウォッシュの後はリンスしなくて大丈夫。
そのまま寝て問題ありません。
また、緑茶は風邪のウィルスや細菌に対しても効果を発揮するので、「緑茶うがい」も効果大です。
口腔内の衛生状態が全身の疾患に関与することは、周知の事実となりました。
ところが口腔内を殺菌しすぎると、腸における抗生物質の乱用と同じで、善玉菌も殺してしまいます。
ほどよく悪玉菌だけやっつけるのに緑茶は最適なんじゃないでしょうか。
実際にやってみましたが、着色もなく口腔内も爽快です。
ぜひお試しください。