たんぱく質 アルブミンとグロブリン
たんぱく質にもいろいろ種類があります。
アルブミンは薬や栄養分を運び、水分を保持するたんぱく質
グロブリンは細菌感染時などに抗体となるたんぱく質
アルブミンは肝臓でのみ合成されるので、アルブミンが低い場合は肝機能が落ちているという判断になります。
分子栄養学的に理想値は、アルブミン:グロブリンが 2:1
A/Gが2だと健康優良児、2以下だと肝臓のたんぱく質合成能力が低下している。
グロブリンが高いと身体のどこかに炎症がある、といった推測が可能になります。
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γグロブリン値が改善?
私のたんぱく分画ですが、今回の採血(2016/8)で少し改善しました。
数年間、全く変わりばえしなかったのでちょっと驚き。
私はもともとγグロブリン値が高めです。
おそらくリーキーガット起因の抗体を反映しているのかと。
サプリメントを飲んでも全く変わりばえのしなかった数年間、
栄養療法担当医には「んー代謝がよくならないなーなんでかなー」と頭を抱えられました。
今回初めて、γグロブリンが下がってアルブミンがアップ、A/G比が改善。
あきらめていたのでちょっと驚き。
といっても 18.1 は、まだまだ改善の余地ありですが。
頑として動かなかった A/G比 が今回改善した理由を考えてみました。
▶︎2016年1月に歯根治療をした → 炎症が改善した?
▶︎ビタミンAを始めた(2016年3月~ 10,000IU/day)→ 腸粘膜の抗炎症?
▶︎マグネシウムを取るようにした(2016年2月~)→ 消化機能の改善、肝臓代謝の向上?
▶︎消化酵素(DDP-4入りTriEnzaとDigestive Goldの使い分け)→ 消化能力の改善?
▶︎胃薬を撤廃、かわりに百草丸とグルタジェニクス(2016年2月~)
私の場合は吸収する側の胃腸にアプローチしたほうがよさげ。
ずっとほったらかしてた歯根治療も地味に効果出してるのかも。
慢性炎症をなくす、咀嚼と消化酵素で未消化物を無くす、腸に異物をしっかりフィルタさせる、
結果、肝臓がデトックス作業よりタンパク質合成に集中できるようになるので、肝機能向上のためにもやっぱり胃腸ケアありきですね。
ちなみに、これは我が父(昭和5年生まれ86歳)が、間質性肺炎で倒れて入院したときの血液検査結果です。
※サムネです、ご興味のある方のみどうぞ。
アルブミン 3.1
A/G比 0.89
アルブミンの理想値は4.5
死の迫った老人ですから当然ですが、かなり低い。
アルブミンが低いと薬の副作用が出やすくなります。
この時、父は天国に旅立つつもりで、全治療を拒否、薬も飲まず。
結局それが体力温存になったのか、その後自力で回復したというオチ。
もし最先端の治療薬を試していたら、副作用も辛かっただろうと推測されます。
現在は退院して介護も不要の生活です。
ここまでアルブミン低値でなくても、お年寄りは一般的にアルブミン低めです。
消化力、代謝力も弱るので、タンパク異化(カタボリック)が進みます。
アルブミンの低下=老化と言ってよいかも。
たまに若い人でも高齢者のようにアルブミン値が3.0台の人がいます。
糖質に偏った食事、タンパク質不足、飲酒による肝機能低下など、ライフスタイルと食生活の見直しが必要です。
ちなみにこれは夫の結果。
アルブミン高めでタンパク質不足による濃縮がありますが、タンパク分画に関しては私よりはるかに優秀。
彼のほうが慢性炎症がない。A/G比2.0の理想値。ウラヤマシー
健康診断で診るのは「異常値」、分子栄養学では「健康値」を診ます。
アルブミン値が4.5を超えると、逆にたんぱく質不足による濃縮という現象が疑われます。
どの程度タンパク質が不足しているのかは、TP、AST/ALT、T-CHO、BUNなど他の数値を照らしあわせ、総合的な判断が必要になります。
詳しく知りたい方は栄養カウンセラーや栄養療法ドクターに判断してもらってください。