ビタミンAの真実!なぜ過剰症で奇形児が生まれるという説になったのか!?

ビタミンAの過剰症とは何のことなのか?

ビタミンAの体内での変換は以下のとおり

βカロテン → レチノール → レチナール → レチノイン酸

野菜に含まれるのが βカロテン
うなぎや鳥レバーに含まれるのが レチノール
レチノールレチナールは相互に変換可能で、身体が自動調節してくれる。
なので過剰症の心配は不要。

問題は一番最終形の「レチノイン酸」で、過剰になったときに「レチナール」に戻す方法を身体は知らない。

この「レチノイン酸」を過剰投与したら、細胞の分化に異常が出たという論文が一人歩きしてしまった。
ちまたで「ビタミンAの過剰症は奇形児が生まれるので注意しましょう」という間違った解釈になったのはこういった背景が理由らしい。

最新の栄養学では、むしろビタミンAの不足に注意しましょうというのが、一般的。

どれくらいのビタミンAで?と思うのですが、この辺の論文では、1日50,000IU以上摂取した母親からも奇形児は生まれなかった。
10,000IU〜300,000IUのビタミンAを摂取した母親で、奇形のリスクはなく、逆にそうでなかった母親よりも50%も奇形のリスクが少なかったとのこと。

High vitamin A intake in early pregnancy and major malformations: a multicenter prospective controlled study.

いまだに過剰症に注意しましょう的警告を見かけます。
アイハーブをくまなくチェックしたけど、合成レチノイン酸を原料にしたものは見当たらないので、心配要らんのじゃね?と思いますが。

 

天然のレチノール「肝油ドロップ」

昭和世代には懐かしい肝油ドロップ
これはタラの肝油が原料なので、天然のレチノールです。
2粒で4,000IU

 

栄養医学研究所の佐藤先生も、多動症、自閉症を持つ子供にタラの肝油を飲ませたところ、8割に症状の改善が見られたとのこと。

昔、風邪をひくと飲まされた肝油ドロップ。あれは正しいチョイス。今の子供もやってるのかしらん?

 

ビタミンAを運ぶタンパク質RBP

小腸で吸収されたビタミンAは、タンパク質とくっついて各細胞へ運ばれます。
このタンパク質を「RBP」(retinol binding protein)と言います。

つまり、タンパク質がしっかりとれてないと、ビタミンAが運べない。
栄養を運ぶ輸送トラックはタンパク質なので、タンパク質ありきなのは他の栄養素でも一緒ですね。

 

カントリーライフ社「ビタミンA」

愛用のビタミンAはカントリーライフ社です。
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タラの肝油(天然レチノール)にパルミチン酸レチノール(安定性・吸収を良くした合成レチノール)のブレンド、合わせて 10,000IU
ベースのオイルはMCT(ココナッツオイルと同じ中佐脂肪酸)。

こちらの商品
↓ ↓ ↓
Country Life, ビタミンA, 10,000 IU, 100ソフトゼリー

腸粘膜の改善と抗炎症にビタミンDが欠かせないので、ビタミンDとの競合を解消目的で1日1錠。

リーキーガットやアレルギー持ちには粘膜の再生が不可欠なので、ビタミンAも充足させたいところ。
ビタミンDと同じく、圧倒的なコストパフォーマンスが良いので、治療目的で取り入れてます。

ビタミンAの過剰症が心配だという記事を見ると、大事なビタミンAが濡れ衣を着せられているようで、ちょっと擁護したくなりました。

 

 

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