分子栄養学の2大基本!栄養で身体を治すとはどういうことか?

いろいろセミナーなどで勉強を重ねて気付いた点をまとめます。

栄養には選択的優位性がある

ビタミンを100mg必要とする器官が10あるとします。
100mgのビタミンが入ってきたら、10mgずつ等分に分けることをしません。
優先的な器官が100mgをもらい、残り9つの器官には回ってこない。これが栄養の選択的優位性

例えばビタミンC
ビタミンCの優位性は副腎、免疫細胞、眼
副腎疲労があれば、優先的に副腎が消耗し、眼球に必要とされる分が後回しになり、白内障になってしまった。
これが三石先生の「ビタミン・カスケード理論」
ご自身の著書「医学常識はウソだらけ」で、医師に失明宣告をされたご経験を記述されている
とおり。

実際には、優先順位には個体差があり、人によっては免疫がトップだったり肝臓がトップだったり。
一般的には、皮膚など、生命の危機に関係しない部分は後回しにされやすいとのこと。
(だから栄養不足は皮膚に現れやすいとか)

この理論をもって説明すれば、同じようにビタミンCを摂っていても、風邪をひきやすい人、シミができやすい人、眼病になる人、なぜ違いが生まれるのかが理解可能。

 

栄養は需要と供給で考える

免疫の低下した病人と健康な人の必要栄養量は同じではありません。

同じように、都会の排気ガス・騒音の中で暮らす人と、水も空気も綺麗な田舎で暮らす人の必要栄養量は同じではない。

例えば、胃腸粘膜の修復には、アミノ酸「グルタミン」を使います。

グルタミンは必須アミノ酸ではありません。つまり身体で合成できるアミノ酸です。
体内で合成可能だから、サプリメントで補充する必要はない。これが従来型の栄養の考え方。

しかし、胃腸粘膜で炎症が起こり、多大な需要が要求されていれば、身体自身が作るグルタミンでは限度があるため、供給が追いつかない。
この場合は、外から補給したほうが、効率よく回復可能。

またグルタミン免疫にも多く必要とされるアミノ酸です。
もし免疫力の低下があれば、胃腸粘膜のエネルギーとしての利用は後回しにされる。
よって、外からの補給が効果を発揮する。

需要があれば、供給する必要があり、それが食事として摂取できる量を超えていれば、サプリメントで補うほうが効果を発揮できる。(補わなければ、何からの病態として出てくると考える)これが分子栄養学の考え方。

 

分子栄養学の考え方まとめ

結局、厚生労働省による「日本人の食事摂取基準」は、あくまで参考数値で、必要な栄養は個々人のライフスタイルと身体の状態でカスタマイズする必要性があるということ。

栄養の優先性と需要と供給。
ここを理解できるようになると、何をどれくらい必要としているのか、常々考えることが出来るようになるので、身体の管理はグッと楽になります。

ビタミンCのメガドーズなどは、理にかなった方法。
本も一般的なので、実践している人も多いと思う。

過去、私自身がマクロビ・自然派の人間で、合成のサプリメントを摂るなんてトンデモない!と信じていた健康右翼派だった。

コロッと寝返った理由は、「ナニかが違うぞ」という危機感から、試してみたところ、あっけなく効果が出たため。

だからと言って現スタイルに拘るのではなく、今後も柔軟性をもって勉強していきたいと思います。

 

 

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