入院食の記録~食の満足度と栄養素の関係~
人生で初めての入院で再確認した「食」と「満足感」の関係性について。
食後の満足感と栄養価の関係性
食事の満足感にカロリーは関係ありません。
影響が大きいのは栄養素のバリエーションとタンパク質量のほう。
”感覚”ですから定量化は出来ませんし、個人差もありますが、自己の経験上はあきらかに食の満足度とカロリーは無関係です。
入院中は病院から出ることがありませんし、術後ですから動きません。
運動量は少なく、生活のリズム(概日リズム)も安定しております。することがないので自身の内側の感覚にも敏感にならざるを得ない。
廊下に張り出された食事のメニュー表で、その日のタンパク質量とカロリー量は分かるようになっているので、食後の満足感と栄養価の関係を人体実験しやすい環境でした。
インスタストーリーに淡々とアップしていたなかから、満足感のあった入院中の食事たち。
厚揚げと鶏肉、豚肉とすり身など、タンパク質2種組み合わせパターンはその後の空腹感が全く違います。
量で言えば、タンパク質30g越えは満足感あり。
タンパク質量30g以下は食後のもの足りなさにお菓子をつまんでおりました。
あと雑穀米は満足度が大きいですね。
満足感の大きい食事のパターンは以下だと再確認した次第。
・1食中のタンパク質は2種類以上 ・1食あたりのタンパク質量30g以上 ・炭水化物は雑穀か全粒穀物
入院中のグルテン対策
写真でわかるとおり、食事には恵まれた入院生活でした。
カサカサに乾いた冷たいパンの毎日かと思いきや、さにあらず。
植物性油脂のスプレッド(いわゆるマーガリン)と対面したのも1回のみ。
グルテン用の消化酵素を持ち込みましたが、幸運にも出番は少なかったです。
プロテインレバレッジ仮説について思うこと
プロテインレバレッジ理論★という仮説があります。
「タンパク質量が充足していない場合に人は空腹感と渇望感を強く感じる」という説です。
仮説ではあるものの、まったくこの通りだと思います。
必要なタンパク質量が、もしくはアミノ酸のバリエーションが満ちていないとき、人間の脳は「食べ物が足りん!」とメッセージをよこしてきます。
不足のサインは感じとれても、何が不足しているのか?脳は具体的なメッセージをよこさないので、とりあえず手近にあるスナック菓子に手を出してしまう、これが過食の仕組みですね。
入院準備はプロテインとアミノ酸で
病室でももちろんプロテイン生活。
いつもと同じようにホエイとソイを2種類持ち込み。
睡眠中に低下した血中アミノ酸濃度を上げるために、朝食後はホエイ。
夕食後はメチオニンを強化したソイで、傷の回復を早めさせます。
入院準備ですが、ビタミン類はモノによっては手術や術後の薬に悪影響なものもあります。
基本はプロテインとアミノ酸と消化酵素です。
数日間のプロテインなら、粉ミルク用の小分け作戦が便利ですよ。