ベストボディジャパン静岡大会出場の日
昨年6月から始めた筋トレ。年明けあたりから大会出場を意識しはじめ、10月に静岡大会で初挑戦をしてきました。
まずは大会当日の記録をば。
開場前、エントリー選手が集められ、主催側からの注意事項などの説明がありました。
このとき、主催側から”真剣に”繰り返された注意事項がマニアックでして、
「裸で会場の外を歩かないでください」
「つかまりやすい所で懸垂をしないで下さい」
「会場の設備をむやみに持ち上げないでください」
「会場近くの公園に懸垂などをしに外出しないで下さい」
さすがマッチョさんたち、注意事項が面白すぎて、超初心者のわたしはひとりでウケてました。
閑話休題。
ベストボディジャパンは年代別に分かれます。
わたしの出場クラスはクイーンズクラス(50代)
予選の出場時間まで控室で待ちます。
予選の段階だと控室はエントリー選手でいっぱい。
初出場で超アウェイ感覚なワタシ、座る場所をキープするなどできるわけもなく、地べたにレジャーシートを小さく広げて荷物を置き、ひとりでストレッチなどして時間を過ごしました。
メイクを済ませてパチリと記念撮影。
本番中は、自分史上最高に緊張しました。
生まれてこのかた、ステージ上で美しさを競うなんて経験ゼロですから。
決勝出場者のリストに自分の番号を発見したときは「ウソ!」と思わず声が出た。笑
決勝用の水着に着替えて、クイーンズクラスの出場時間を待ちます。緊張感再び。
クイーンズクラスの決勝の様子。
結果、入賞には至りませんでしたが、やりきった達成感は、はんぱねぇです。
ステージ上の自分の表情を見て大爆笑する
ベストボディジャパンの大会では、競技中と終了後に写真撮影サービスがあります。
ステージ上に立つ自分の写真を見て、その表情に自分で大爆笑。
想定以上にド緊張の顔だったので。
鏡を見ながら練習したのに、まさか本番でこんな表情してたとは!笑
これでも審査員に向けて満面の笑みを作っていたつもりなのです。
恥ずかしいけど公開。ちょっとした衝撃映像ですw
緊張感との対峙法は心得ていましたが、表情を作るまでには及ばなかった!笑
大会が終了後、個別の写真撮影サービスで撮った写真を見て再度大笑い。
あまりにリラックスした自分の表情!落差はげしすぎ!w
「この笑顔を本番で出しなさい」と自分で自分につっこみ。
ベストストボディジャパンへ出場を決めるまでのストーリー
多くの栄養療法界隈の方たちと同じように、わたしはいわゆる虚弱体質でした。
(自分自身が不健康という自覚が無ければ”健康”に関心を持ちません)
若いころ、何をしていても「だるいな、しんどいな」という感覚で、20代は食べ吐きと下剤の乱用でいつも具合が悪かった。
いまでこそ「摂取障害」という名称がありますが、当時はインターネットで情報を得るということも一般的ではなく、自分で自分の身体に起こっていることが分かりませんでした。
洋服を買いに行って後ろ姿を映した写真。当時42歳、栄養療法に出会ったころです。
低血糖症は筋肉が付きにくいという特徴があります。
エネルギー代謝障害で、筋肉をエネルギーに変えてしまうので、見た目の特長として、ガリガリか、もしくはポチャプヨ。わたしはガリガリタイプ。
栄養療法がかなりイイ感じで、メンタル的にも落ち着いた感のある4年前。スリランカ旅行のときの写真。
以前の摂取障害だった頃のセルフイメージは払拭した感があったけど、”痩せる”ということに対する恐怖感はまだまだ強かったです。
世の中の大多数が「痩せたい」という願望を持つなか、「痩せる恐怖感」を理解できる人はかなり少数派でしょうね。
痩せていた時代が絶不調で、なぞの不幸感が脳内でリンクしており、あの時代には戻りたくない一心で、体重をキープするために”頑張って”栄養あるものを食べる。自己受容とは言い難い、ある意味”不健全な健康オタク”。
今思い返してみれば、50歳手前くらいがゼロリセットでした。
「武器(知識)は一通りそろった。今の自分だったら、筋肉を増やすことも可能なんじゃなかろうか・・。」
思考の転換を行い、改めて自分の身体と向き合い、あれこれ実験し始めました。
少ないトレーニング時間で、いかに効率よく筋肉をつけるか?カタボリックを起こさず、プロテインの過剰摂取に頼らず、年齢、エイジングを考慮したダイエット(食事療法)とは何か?
身体はブラックボックス、仮説検証を繰り返し、結果を追っていく。
年齢的には更年期。代謝がガラリと変わる年齢ですが、だからこそやりがいがある。
ここ4年の変化。
身体が変わっていくにつれ「もしかしたら大会とか出れるのでは?」という、薄っすら野望めいたものが芽生え始めました。
周りに出場経験者もおらず、手探りで計画をたて、ひとりで決行。
大会に出場するような人は、自分とは別世界の人・・と思っていたけど、数か月かけて準備するうちに、認識上の境界はなくなりました。
「自分で決めて、自分で行動する」、この一連の流れの先にある達成感は格別です。この大会を通して改めて再確認したのも大きな収穫でした。
「こうなる、こうする」という目的志向で栄養療法を使う
「何かを避ける」という問題回避の思考パターンではなく、「こうなる、こうする!」という目的志向で自分の身体を再構築していく。
ベストボディジャパンへのチャレンジは、自分と栄養療法との関係を改めて再定義させてくれました。
生理学的なメタ認知を働かせ、過去の自分と向き合い、受け入れ、統合し、未来の自分を作っていく。この感覚をダイレクトに味わえる分子栄養学とボディメイクの世界がたまらんほど好きです。
栄養療法は不調の改善に使うのみならず、なりたい自分を獲得するために使えます。
栄養素と身体と心、その繋がりの奥深さと面白さをお届けしたい。わたしにとって、ベストボディジャパン出場はその表現の一つ。
人間はいつだって自由に自分のなりたい自分を選べること、仕事を通して証明していきます。そしてその過程で誰かが勇気づけられたら、これほど幸せなことはありません。
来年ももちろんチャレンジしますので応援よろしくです。