マグネシウムと不安障害
まごめじゅん
マグネシウムが不安障害になぜ良いのか?調べたことメモです。
マグネシウムが不安症、うつにどれくらい効くのか、18個の研究論文をまとめたシステマティックレビューを見つけたので、ざっくりまとめ。
The Effects of Magnesium Supplementation on Subjective Anxiety and Stress—A Systematic Review
マグネシウムが不安症に有効とされる理由は、
- マグネシウムは、GABA(γ-アミノ酪酸)を活性化する
- マグネシウムは、NMDA受容体活性を阻害し、脳神経の過剰な興奮を軽減する
- HPA軸の調節し、末梢でコルチゾールの内分泌反応を低下させる
マグネシウムは、GABAと関係が深い。
マグネシウムイオンはGABAA受容体から細胞内シグナルの活性を調節する
Magnesium potentiation of the function of native and recombinant GABA(A) receptors., Neuroreport. 2001 Jul 20;12(10):2175-9.
結論は、マグネシウムの効果を否定はしないものの、結果にばらつきがありすぎて、ビタミンDのような力強い論調とまではなってません。
- 不安症に対するMg摂取の効果は、低用量(75 mg)と高用量(360 mg)まで幅広い
- Mgの単独の効果というより、相乗的に作用する成分が多い。つまり、マグネシウム単独の効果とは言えないものが多い
「不安」という、主観的な人間の感情を定量化して計測するのは困難なので、人間での試験は限界があります。マウスだと不安行動が減るのは間違いなさそう。
不安障害とマグネシウム
不安症に栄養で何か足すとすれば、第一選択はマグネシウム。
押しの理由は、不足している人が多いということ。
体内の300以上の酵素反応の補因子として働いているので、体調を全体的に底上げしてくれる可能性が高いということ。
なにより、身近に豊富な症例があるということ。
私自身が無自覚にマグネシウム不足だったことが分かり、マグネシウムの効果の経験してますしね。
寝る前のマグネシウムは、もはや習慣です。
今日のまとめ
マグネシウムはNMDA受容体とGABAに作用して、不安を軽減する