転居を繰り返す「ベキベキ島・ネバネバ島」の住人たち

病気・症状を作る思考の一つが「○○すべき」「○○せねば」です。
「○○すべき」「○○せねば」という人々が住む「ベキベキ島・ネバネバ島」は、副腎疲労・慢性疲労の島です。
住民はとても体調が悪く、豊かさを感じられません。自分の人生イケてる感じしない。
ここからなんとか抜け出そうと、自己啓発セミナーへ足を運びます。
そして、そこで言われるのです。
「早起きをすると人生が変わりますよ!」
「ブログを毎日更新して情報発信しましょう!」
「SNSをアップしてもっと露出しましょう!」
閉鎖的な世界が輝きだし、新しい世界にときめきます。
「人生を変えるために早起きをせねば!」
「自由になるためにブログを毎日更新せねば!」
「情報発信のためにSNSをアップすべきよね!」
でも毎日しんどい。辛い。続かない。
どうして私には出来ないのだろう?

そうか、これは心の問題なのねと思いつく。
そして心理カウンセリングに申し込むと、そこで言われるわけですね、
「あなたはもっと感情を解放すべきです。」
「言いたいこと言わないと、病気になりますよ。」
「そんな人生ではだめ、やりたいことするべきです。」
今まで抑圧されていた人ほど、激しく覚醒します。
「私は感情を解放しなければいけないのだ!」
「言いたいことを言うべきなんだ!」
「私は私のやりたいことをするべきだわ!」
もうみなさま、お気付きですよね。
新しいベキベキ島・ネバネバ島に住み替えただけで、実は何も変わっていないことに。
信者は“自分で決められない人”
このパターンは、いわゆる”信者”に多いです。
「尊敬するあの人が言っているから、私もそうしなきゃ!」というパターンで、実は形を変えた”依存”です。
それが与えられた価値観である限り、現実が変わることはありません。

私のセッションでも、そういったケースに遭遇することがあります。
”信者”は自分で決めることをしません。
「どうすればよいですか?教えてください。」と聞いてきます。
そんなとき私は「あなたはどう思いますか?」と返しています。
熱心なファンは嬉しいです。
でも私はファンが”信者”になることを望んでいません。
「自分軸で生きるべき」という他人軸
「私は今まで他人軸だったわ!よし、これからは自分軸で生きなくちゃ!」と鼻息荒いのに、幸せ感が薄い。
自己評価は低いまま、むしろ生き辛くなって、体調も悪いまま。
そんな人は「自分軸で生きるべき」「自分軸で行動しなければ」になっていないか、自分を振り返ってみましょう。
本当の自分と繋がっていないとき、人は「○○すべき」「○○せねば」という思考になります。

本当の自分は「どうしたいのか?」「どうあることを望んでいるのか?」
人から与えられた「自分軸で生きなさい」という他人軸に囚われている限り、同じ場所をぐるぐるするだけです。
カウンセラーが手伝うのは、”クライアントが自分自身と向き合うこと”であって、”価値観を与えること”ではありません。
自分の人生を、自分で作っている感覚を取り戻すこと、
「自分と向き合うこと」を最優先してくださいね。