中鎖脂肪酸がリーキーガット、腸粘膜を修復
中鎖脂肪酸はリーキーガットを
修復する作用があります。
食餌に長鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸を与えたラットを比較。
LPS(内毒素)を投与後、長鎖脂肪酸で飼育されたラットは24時間以内に肝障害で死亡したが、中鎖脂肪酸で飼育されたラットは死亡を免れ、腸管上皮が厚くなり腸透過性(リーキーガット)が低下していた。
Protective Effects of Medium-Chain Triglycerides on the Liver and Gut in Rats Administered Endotoxin, Ann Surg. 2003 Feb; 237(2): 246–255..
腸を萎縮させたラットに5日間の食餌(中鎖脂肪酸入り、長鎖脂肪酸入り、脂質無し)で比較したところ、中鎖脂肪酸入り餌を与えたラットは最も回腸の腸絨毛の高さが修復されていた。
Total parenteral nutrition supplemented with medium-chain triacylglycerols prevents atrophy of the intestinal mucosa in septic rats, Nutrition, September 1998, Pages 667-671
一番右が中鎖脂肪酸を
与えたラットの腸粘膜です。
柔毛がぶっとくなってます。
両方とも、ねずみさんの実験で
且つ、かなりの量のMCTを
使ってるとはいえ、短期間で
あきらかな結果が出てますね。
細胞毒性がある中鎖脂肪酸が
なんで腸粘膜を修復するのか?
そこはまた新たな興味の対象ですが、
何はともあれ、
細菌やウィルス、真菌など
身体にヤバイものからは
守ってくれて★、そのうえ
腸粘膜は修復してくれたり、
効率の良いエネルギー源に
なってくれたりするわけですから、
中鎖脂肪酸の豊富なオイルを
食生活に取り入れない理由は
ないと思います。
MCTオイルでも良いのですが、
やはりココナッツオイルが
使いやすくて便利です。
加熱料理に使えますから。
ココナッツオイルで具材を
炒めてドライカレー。
美味しい&分子栄養学的に
理にかなったお食事はいかが😊
今日のポイント
・中鎖脂肪酸は腸粘膜を
修復する作用がある。