ビールが水分補給にならない理由
アルコールはその処理のために
飲んだ分の1.5倍の水が
身体から出ていきます
冷たいビールで、
喉は潤う気がしますが、
身体はどんどん脱水して
砂漠化していくので要注意。
飲み会では気がつかないうちに
脱水が進むので、身体の中の
悪いものが濃縮しやすいのです。
SNSで結石や痛風の発作報告が
チラホラ目立つのも
この季節の風物詩。
アルコールで脱水になる理由
まず、アルコール自体に
利尿作用があります。
飲み会ではトイレが近くなるというもの。
初対面が多い飲み会で、
シャイな人はモジモジしないよう、
トイレ動線を確保した席をキープしたいし、
海外旅行の機中では、
窓側より通路側をキープしたい。
尿の量が増えるということは、
体内の水分が濃くなるのです。
これ「脱水」の状態
アルコールを解毒するのに水が必要
アルコールは、
アルコール脱水素酵素により
アセトアルデヒトに分解されます。
アセトアルデヒトは、毒なので、
速やかに体外へ排泄するために、
アセトアルデヒト分解酵素で
酢酸(お酢)にします。
そして最終的には
水と二酸化炭素になる。
二酸化炭素は肺から排泄、
水は尿で排泄します。
というわけで、
アルコール代謝物の毒を
解毒をするには水が必要。
飲めば飲むほど水が抜けてく仕組み。
脱水で影響を受ける採血データ
脱水が起こると以下のデータは
わりと簡単に影響を受けます。
総タンパク(TP)
7.5を超えてきたら脱水疑い
・アルブミン
4.6を超えてきたら脱水疑い
・ヘマトクリット
45%以上とか
・尿素窒素
タンパク摂取少ないのに
20越えとか
・血清カリウム
尿で出ていきやすい
あとは尿酸値なんかも
濃縮されて高くなりやすいです。
健康診断の採血前はアルコールを摂らないほうが良い理由
採血の日「食事をしないでください」
と言われたので、知らなくて
水も我慢していたかた。お酒好き。
タンパク質とかHtが脱水の影響受けてますね。
脱水の状態だと、正しいデータがわからなくなります。
健康診断などの採血時に
前夜お酒を飲まないほうが
よい理由は、アルコールの影響で
脱水とか溶血が起こってしまうので、
正しいデータが分からなくなるのです。
参考記事(↓)
夏はビールが美味しい季節
ですが!!確実に身体からは
水分が抜けて干からびていきます。
「ビールで水分補給~♪」
などとゆめゆめ考えないように
してくださいね。
今日のポイント
・アルコール摂取により
身体は脱水状態になる。
・アルコールを摂取すると
それを処理するのにおよそ
1.5倍の水が必要である。