もし自分の親がアルツハイマー型認知症だと診断されたら?

もし自分の親がアルツハイマー型認知症だと診断されたら?

クライアントのお母さまが
軽度アルツハイマー型認知症
と診断されたとのこと。
これだけはチェックしておけ、
という3点をシェアしますね。

アルツハイマー型認知症だと診断されたらやること!
その1 歯周病をチェックせよ!

歯周病のジンジバリス菌の出す
毒素に対する抗体を調べると、
アルツハイマー型認知症の
患者は圧倒的な高値を示します。

歯周病菌がアルツハイマーの
原因になるということ、一般的には
どれくらい認知度があるのでしょうか?

あまりに当然のことなので、
あえてここでエビデンスを並べる
必要性などないかと。

えーそうなの?という方は
ご自身でググってください。
たくさん記事ヒットしますから。

 

痛みや不快感が無くても、
とりあえず歯医者に行くこと。
「歯周病チェックと歯石取り、
歯のクリーニングをお願いします」
と言えばオッケーです。

ちなみに、
アルツハイマー型認知症のみならず、
心筋梗塞や脳梗塞も歯周病菌の出す
毒素が原因だと言われています。

アルツハイマー型認知症だと診断されたらやること!
その2 糖尿病のチェックをする

血糖値が高い人は、
そうでない人に比較して
認知症の発症リスクが2~4倍
と言われています。

健常な高齢者の脳と比べて、
アルツハイマー患者の脳には
3倍のAGEが蓄積されていた
という報告もあり、糖化(AGEs)と
アルツハイマーの関係は間違いなさげ。

精製糖に囲まれた現代人は、
血糖コントロールはもはや常識です。

 

空腹時採血をして、以下4つの項目を
チェックしてみます。

  • 血糖値 90以下
  • HgbA1C 5.6%以下
  • 1.5AG 15以上

 

血糖値とHgbA1Cは正常でも
1.5AG が低い場合は、
食後高血糖があり、血糖値が
瞬間的に爆上げしている可能性あり

1.5AG について詳しくはこちら

【1.5AG】高血糖があるか、血糖値の変動が激しいかどうかを確認する場合 | ビタミンアカデミー
血糖値の変動を確認するには? 血糖値の安定は、自律神経のバランスに非常に重要です。 血液検査で調べる血糖値の問題点は「瞬間切り取り写真」だということです。 空腹時に正常な血糖値であれば、検査では異常なしになってしまいます。 食後に血糖値がどのように変化しているかはスクリーニングできません。 そんなときに役に立つのが「1.5AG」という検査項目です。 食後高血糖があるかどうか分かる「1.5AG」とは

血糖値が高くなってる可能性
があったら、まずは食事の見直し。
合成糖、精製糖を控え、
食物繊維の多い食事にすること。

アルツハイマー型認知症だと診断されたらやること!
その3 ホモシステイン値をチェックをする

ホモシステインとは、
タンパク質の代謝物の一つです。

血液中に増えすぎると
血管のコラーゲンを傷つけるので、
心筋梗塞など動脈硬化性疾患との
関連が高いと言われています。

 

アルツハイマー型認知症との関連も
濃厚で、例えば、、

  • ホモシステイン値が 11μmol/L以上で
    アルツハイマー病の確率2倍アップ。
  • ホモシステイン値が15.0μmol/L以上
    の高齢者と、10.1μmol/L以下の高齢者
    を比較すると、アルツハイマー発生率は
    およそ5倍高い。
  • ホモシステイン値が 5μmol/L上昇すると、
    アルツハイマー病の発症率が約4割アップ

といった具合です。

参考文献
Homocysteine and Dementia: An International Consensus Statement

 

ホモシステイン値は、
二桁は危険信号、
一桁に押さえておくことが
アルツハイマー型認知症予防に
効果があるとされています。

 

なぜホモシステイン値を知ることを
押したいのかというと、
栄養による介入が可能だからです。
つまり自分の工夫でなんとかなる。

具体的には、
葉酸、ビタミンB12、ビタミンB6
の3つを積極摂取することで
ホモシステインは代謝が進むので
低下します。

ホモシステイン値は、
人間ドックのオプションにあるので、
ぜひ追加しておいてほしいですね。

ホモシステインについての記事はこちら↓

コラーゲンを老化させる高ホモシステインを予防する栄養素とは? | ビタミンアカデミー
老化を早める高ホモシステインとは? 老化の原因のひとつ、高ホモシステインについて書きます。 血液中にホモシステインがたまる状態のことを「高ホモシステイン血症」と言って、心筋梗塞、血栓の原因になります。最近では、アルツハイマーやリウマチとの関係も疑われています。 血液中のグルコース(高血糖)と同じく、ホモシステインは活性酸素を発生させて、コラーゲンを傷つけますので、血液中にホモシステインが多いという

アルツハイマー型認知症だと診断されたらやること! まとめ

腸内環境の改善とか、運動とか、
ベースの生活習慣はここでは
省略しましたが、
ウンチの状態は間違いなく重要だし、
動けるのであれば、軽い運動は
したほうが良いのは当然。

 

それ以外に、薬だけに頼らず、
アルツハイマーの症状を
進行させない工夫は、

① 歯周病の治療と、
3ヶ月に1回の歯医者

② 糖尿の有無、高血糖のチェック
をして食事の工夫する

③ ホモシステイン値をモニター
二桁ならビタミンB剤の服用

 

これらは、ブレデセン博士の名著
「アルツハイマー病の真実と終焉」
にも書かれてあることです。

ただ、この本、
内容がかなりガチ、難しいので
一般ピーポーには推奨できません。

 

分子栄養学実践講座に通う人は
ぜひ買ってください。
この本の内容は、実践講座で
教えられること「そのまんま」です。

(つまり、病気の原因は
アルツハイマーだろうが、
副腎疲労だろうが、ガンだろうが、
分子栄養学的にはあまり
違いはないということです。)

 

分子栄養学を勉強するメリットは
最新の予防医学に詳しくなれること。

「医者も患者も共に学ぶ」
「Doctor Yourself」
(自分の主治医は自分)
の概念のもと、最新の
分子栄養学の知識を提供
してくれる我が勉強会に感謝。

ただいま15期募集中です。
素人さん歓迎。お問い合わせください。

 

この記事が気に入ったら 「いいね !」 してくれるとうれしいです

Twitter で