コロナに感染すると、採血データはどうなるか?

コロナに感染すると、採血データはどうなるか?

コロナ感染者について、
合計21の研究、総患者数3377人分の
バイオマーカ(採血データ)を解析
した結果があったので興味深く拝見。

Hematologic, biochemical and immune biomarker abnormalities associated with severe illness and mortality in coronavirus disease 2019 (COVID-19): A meta-analysis

 

ウィルスに感染すると採血データは
こう動くのだなーと。良い復習になりました。

 

上昇するマーカ

  • 白血球数
  • 好中球の割合
  • ALT
  • AST
  • 総ビリルビン
  • 尿素窒素(BUN)
  • クレアチニン
  • クレアチンキナーゼ
  • 乳酸脱水素酵素
  • CRP
  • フェリチン

 

減少するマーカ

  • リンパ球の割合
  • 血小板数
  • 好酸球
  • ヘモグロビン
  • アルブミン

 

ヘモグロビンが低下するのは
炎症、感染症の場合の基本ですね。

炎症があれば身体は
細菌・ウィルスに鉄を奪われないよう、
鉄の代謝を止めて防御策を取るので
血清鉄やヘモグロビンは下がります。

「鉄」とウィルス | ビタミンアカデミー
鉄とウィルス 以前、鉄と細菌の論文(★)が (自分にとって)衝撃だったので、 ほんならウィルスはどやの?と ウィルスと鉄の関係についてを 調べたのでメモです。 Viral infection and iron metabolism. ・鉄の過剰はC型肝炎ウィルスの 危険増幅因子である。 ・HIV患者では鉄の蓄積が 死亡率の増加と関連。 マクロファージに鉄が蓄積すると ウイルスの複製を促進する。 ・

フェリチンが上昇するのは、炎症で
細胞がより多く壊れている証拠。
細胞内のフェリチンが漏れ出て
くるのでそれがカウントされます。

 

身体がウィルスに戦っているときは
リンパ球が上昇するはずなのに
減少しているのは、免疫の低下を
示唆するのでしょうか。

リンパ球の割合が少ないほど
重症者が多いようですし。

コロナで重症化するか?は採血結果のここをみる | ビタミンアカデミー
コロナ重症患者の好中球とリンパ球の比率 今日はコロナ関連の文献チェック。 コロナ重症者、ICUで治療を受ける ことになる患者をどう予見するか? イタリアの研究チームの発表。 Neutrophil-to-lymphocyte ratio and clinical outcome in COVID-19: a report from the Italian front line 74名の患者(平均年齢

血小板は上昇しそうだけど、実際は減少。
ウィルス感染など免疫性の原因では
血小板の破壊が起きるそうです。

 

炎症があればアルブミンは低下します。
そしてグロブリンは上昇するのが通例。
(グロブリンの記載はなかったけど)

 

BUN(尿素窒素)は、栄養療法では
タンパク摂取量、タンパク異化亢進の
参考にするデータですが、
ウィルス感染時や発熱時には上昇します。

 

自分の健康チェックのために、
人間ドッグや栄養療法の採血を
利用してますが、わざわざ風邪を
ひいているときに採血はしません。

分子栄養学実践講座に通う初心者には
良い復習になると思います。

 

毎年毎年、受ける健康診断、
人間ドッグの結果が使い捨てにならず、
自分の健康管理に役立てることが
出来るようになったのは、
実践講座に参加するメリットですね。

ご興味のある方はぜひお問合せください。

分子栄養学実践講座第15期 受講生募集中

 

この記事が気に入ったら 「いいね !」 してくれるとうれしいです

Twitter で

募集中のセミナー