カリウム(K)データの読み方
基準値 3.6~5.0
カリウムは、神経の興奮や
心筋(心臓の筋肉)の働きを
調整する電解質の一つ
細胞内部にはカリウムが、
細胞外部にはナトリウム
細胞の膜には、カリウムと
ナトリウムを汲み出すポンプ機能
(ナトリウム-カリウムポンプ)があって、
常に適正な濃度を保っている。
基準値以下(3.6以下)は、
低カリウム血症、
基準値以上(5.0以上)は
溶血、もしくは腎機能の低下。
(90%のカリウムは
尿として排泄されるため)
分子栄養学的なデータ読みの場合、
カリウムの動きは副腎疲労の度合と
腸管の状態を表すことが多い。
- データ上でカリウムが低い場合(4.0以下)
腸管からのミネラルの吸収低下
下痢など、腸管の状態が悪い疑い
副腎疲労
副腎でつくられるアルドステロンは
ナトリウムを保持し、カリウムを
排出するよう腎臓に信号を送る。
低血圧の場合は副腎疲労を疑う | ビタミンアカデミー
- カリウムが高値の場合(5.0以上)
溶血
赤血球中のカリウムが出てくるため
血清カリウムの低下は、
マグネシウム低下と
連動していることが多い。
血清カリウムが4.0を切る場合、
それは、カリウムの不足を
暗示するのではなく、腸管からの
ミネラル全般の吸収不全か、
排泄が大きすぎる暗示。
つまり腸内環境要改善。
血清カリウム、
それとなくミネラル代謝の
参考にはなるかも。
今日のポイント
- 血清カリウムが4.0以下は
副腎疲労、もしくは腸管の
ミネラル吸収不全を疑え。 - 血清カリウムが5.0以上は
溶血を疑え。
(他のデータを総合判断)